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室生寺 ~女人高野・見どころを隈なく紹介 ~|画像たっぷり 奈良

奈良県中部

女人高野と呼ばれる室生寺。自然につつまれた境内を写真たっぷりに紹介しています。晩春の石楠花が咲く季節や秋の紅葉の季節には、多くの参拝者が訪れるスポットです。

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室生寺の拝観どころ

    

室生寺の概要

680年(白鳳9年)、天武天皇の勅願により、修験道の祖である役小角(えんのおづぬ)が初めて建てたと伝えられています。

奈良時代末に至り、後に桓武天皇となられた山部親王が病に臥した際に延寿祈祷により回復したことがご縁となり、平安初期の延暦年間(782年-806年)に興福寺の高僧の「賢璟(けんきょう)」が勅命をうけて、弟子の修圓(しゅうえん)が堂塔伽藍を建立したと伝えられています。

さらに、空海の弟子で修圓とも親交の深い真泰が真言密教を携えて入山し、灌頂堂や御影堂等が整えられました。

     

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「女人高野」と呼ばれるのは

その後、一時衰退しますが、江戸(元禄)時代に5代将軍徳川綱吉の生母桂昌院の庇護を受け再興されました。

このころから、女人禁制だった同じ真言宗の高野山金剛峰寺に対し、室生寺は女人の参詣を許可したことから、「女人高野」と呼ばれ、女性の信仰を集めました。

室生寺の景観

室生寺は、石楠花(シャクナゲ)の寺としても有名ですが、春には桜、晩春の石楠花、初夏の青もみじ、秋の紅葉などが、伽藍を彩り、平安初期さながらの景観が魅力的です。


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室生寺のギャラリー

室生寺の景観を写真でご覧ください。

ギャラリーの「画像をクリック」すると大きく見られます。
スマホでは、「スワイプ操作」で次の画像を見られます。

撮影:2021年(令和3年)4月

Photos by Catharsis  無断転載禁止 ©Catharsis 2021-2024


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室生寺の見どころ

太鼓橋・表門・三宝杉

室生寺の入り口となるのが「太鼓橋」です。昭和34年(1959年)の伊勢湾台風によって流されてしまい、新しく再建されたものです。
太鼓橋の渡ると表門がありますが、境内への入場は、参道を右に進みます。三宝杉と呼ばれる樹齢150年~200年程度の杉(一部、2022年に倒れてしまいました)を通り、室生寺に入ります。

   

仁王門

参拝の受付を入ると左手には「本坊」のエリアがあり、右手に「仁王門」が見えます。
元禄時代に焼失していましたが、昭和40年(1965年)に再建されました。

   

バン字池

仁王門を抜けると、左手に「バン字池」と呼ばれる池があります。
梵字の「バン」の形をしており、大日如来を表しているようです。

梵字 バン

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鎧坂(よろいざか)

バン字池の先に室生寺の名所の一つである「鎧坂」があります。自然石が積み上げられた階段の様子が、編み上げた鎧の様に見えることから「鎧坂」と呼ばれるようです。
「鎧坂」は、春は石楠花(シャクナゲ)の花、秋は紅葉に囲まれる室生寺の見どころの一つです。

   

金堂【国宝】

鎧坂を登ると正面に国宝の「金堂」があります。
平安時代初期の建築で山寺の仏堂としては日本唯一のもののようです。江戸時代に増築されており、内陣の仏像を拝むためのスペースが追加されています。
地蔵菩薩立像、薬師如来立像、釈迦如来立像(本尊)、文殊菩薩立像、十一面観音菩薩立像の五尊像が並び、その手前には十二神将が安置されています。

   

弥勒堂【重要文化財】

金堂の左手に「弥勒堂」があります。
「弥勒堂」は鎌倉時代の建築で、内陣には「弥勒菩薩立像」や国宝の「釈迦如来坐像」が祀られています。
「弥勒菩薩立像」は、室生寺の仏像の中で最も古いものです。奈良時代から平安時代にかけての榧(かや)の一本造の仏像で、すべてが一つの木材から彫り出されています。
国宝の「釈迦如来坐像」は、平安時代前期のもので同時代の仏像彫刻の中でも、特に優れた仏像として有名です。

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軍荼利明王(ぐんだりみょうおう)石仏

弥勒堂の反対側には、「天神社拝殿」があり、その脇にある小さな岩に、「軍荼利明王(ぐんだりみょうおう)」が彫られているます。軍荼利明王は、密教において宝生如来の教輪転身とされており、さまざまな災いを取り除いてくれるといわれています。

     

本堂 潅頂堂(かんじょうどう)【国宝】

参道をさらに登る階段は、左右にありますが、どちらも本堂の「潅頂堂(かんじょうどう)」につながります。
「潅頂堂(本堂)」も国宝で、1308年(延慶元年:鎌倉時代)に建立されています。
「潅頂堂」には、日本三如意輪の一つに数えられる「如意輪観音菩薩像」が安置されています。

     

五重塔【国宝】

潅頂堂の左側にある石段の上方に、国宝「五重塔」があります。「五重塔」は高さ約16mで、屋外に建つ五重塔では日本で最小のものですが、周囲の自然と調和する景観は、室生寺の風景のシンボルと言えます。
天平時代末から平安初期の室生寺の創建期に建立されたものですが、1998年の台風により、大きく損壊しましたが、修復されています。
最上部の相輪も、九輪の上の水煙を置く部分に、受花つきの宝瓶があり、さらに天蓋と竜車・宝珠をあげている珍しい形式です。

    

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奥の院 御影堂【国宝】

「五重塔」から、さらに「奥之院」へと続く参道があります。樹齢年数を重ねた杉木が立ち並んでいます。すぐに「無明橋」がありますが、この辺りの山際は、暖地性シダ植物が自生する最北端の地として、天然記念物指定がされています。
橋から更に急な石段(約370段余り)を登ると「奥の院」に辿り着きます。(結構な登りです)

奥之院の「御影堂」(需要文化財)は、鎌倉時代の建物で、内陣には弘法大師四十二歳像という木像が安置されています。
「御影堂」の傍らには、諸仏出現岩といわれる岩場があり、その頂上には七重石塔が建てられています。
向かいには、「龍穴神社」( 室生龍穴神社 から勧請されたものか?)が、鎮座しています。


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室生寺の拝観おすすめ時期

石楠花(シャクナゲ)

4月中旬~5月初旬

海抜400mに位置する室生寺の湿度と適度な寒さは最適で、毎年見事な花を咲かせます。
境内には約3,000本のシャクナゲが育てられています。

室生寺の石楠花については、別記事で写真を掲載しますので是非ご覧ください。(きれいです)

紅葉

11月中旬~12月上旬

太鼓橋を渡ったあたりから、入山口、そして鎧坂から、本堂当たりまで、色鮮やかな紅葉が観られます。建造物を包み込む紅葉の季節は、色美しく圧巻です。

室生寺の紅葉については、別記事で画像たっぷりに紹介してきたいと思います。

     

室生寺へのアクセス

アクセス

所在地:
 宇陀市室生78

最寄駅:
 近鉄 室生口大野駅(大阪線)

近鉄 室生口大野駅 から

バス(奈良交通):
 室生寺行「室生寺」下車
  徒歩5分

基本情報

拝観時間:
 8:30~17:00
 ※12月1日~3月31日は 9:00~16:00

拝観料:
 600円

駐車場:
 500円(普通車100台)

※ お得な情報
空いた時期、時間帯であれば、専用駐車場を通過した先に、いくつかの商店があり、そこで、何か購入すれば(500円以内のものもあり)駐車させてもらえます。
(ギャラリーに写真掲載の「回転焼き」のお店もその一つです。)

※ 基本情報等には、変更になっている可能性がありますので、ご了承ください。
室生寺の公式ページは、こちら

     

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近隣の見どころ

室生に鎮座する龍神・・・どちらにも神聖な滝があり、見ものです。

多少距離はありますが、「長谷寺」「安倍文珠院」「岡寺エリア(飛鳥寺、橘寺、石舞台、酒船石など)」「談山神社」「大神神社」「橿原神宮」、さらに離れますが「壷阪寺」などは、お勧めスポットです。(日程に応じて堪能してください。)

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お得な情報

奈良大和四寺巡礼 という企画が開催されており、
「長谷寺」「室生寺」「岡寺」「安倍文珠院」
の『4ヶ寺 共通拝観券』というものがあります。
入山料は、個別に入山するのと同じ料金ですが、「護摩木」「散華」「巡礼衣(先着1万名限定)」のプレゼントがいただけます。
令和2年4月時点では、まだありました。
※巡礼衣に御朱印をもらうのには、料金(300円/寺)がかかります。

詳しくは、こちら↓↓

     


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