「山の辺の道」は、三輪と奈良を結ぶ古道で、歴史に登場する最古の道といわれています。
その名の通り、奈良盆地の東に連なる山々の麓に沿い、自然地形にそってできた道でもあるようです。
ここでは、人気の 天理~桜井区間 の「山の辺の道」(南コース)を歩きながら、 区間ごとに見どころを詳しく紹介しています。歩き方の参考にしていただければ幸いです。
山の辺の道の概要
「古事記」「日本書記」や「万葉集」にも登場する道
天理の石上神宮から三輪の大神神社までの約10km強の道程は、「古事記」「日本書紀」や「万葉集」にも数々登場している道です。
ただ、現在その道は、正確に跡づけることはできていませんが、「山の辺の道」の道すがら、付近に点在する史跡や古墳、あるいは地名は、奈良時代以前より伝わるもので、古代ロマンを感じることができます。
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奈良盆地を縦断するように官道として造られた古道には、後に藤原京と平城京を結ぶようになった「上ツ道」「中ツ道」「下ツ道」があります。
この三つの道は、藤原京や平城京が造られる以前から、飛鳥時代には、すでに造られていたようで、大友皇子と大海人皇子(後の天武天皇)の「壬申の乱」の記録にも登場しているようです。
山の辺の道は、「上ツ道」よりさらに東側の山沿いの道で、「上ツ道」「中ツ道」「下ツ道」が造られる以前から使われていた重要な道であったと考えられています。
山の辺の道と点在する古墳・史跡
山の辺の道は、奈良の春日大社付近から、天理の石上神宮、そして、三輪・桜井まで約30kmの道ですが、ここでは、人気の高い「石上神宮」~「大神神社」間の見どころを紹介します。
散策に特におすすめ区間を図にしてみました。
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この区間の純粋な道程のみでは、約10km強 の距離ですが、最寄駅からの距離や、周辺の見どころに立ち寄ると20km前後と考えるのがいいと思います。
ゆっくり、のんびり歩くのがおすすめのコースだと思いますので、区間を区切って歩くのが良いと感じます。
山の辺の道と並行するように、約1km~2kmの距離に「JRまほろば線(桜井線)」が、走っています。
散策にあたっては、電車を利用して、都度歩きたい区間を絞って、歩くのがおすすめです。
車でもいくつか駐車場がありますが、駐車した場所まで戻る必要があるためあまり効率的ではありません。
ここでは、石上神宮を出発点に、三輪方面に向かうルートを「JR万葉まほろば線(桜井線)」の最寄駅をもとに4つの区間に分けて紹介したいと思います。(順次追加していきます。)
桜井までと思われる方のために、桜井までのルートも加えていきたいと思います。
全区間を歩かれる方はもとより、ご関心のある区間に絞って歩きたい方の参考としていただければ幸いです。
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山の辺の道の画像ギャラリー
まず、こちらのギャラリーでは、「山の辺の道」の雰囲気をお伝えします。
季節も様々入り混じっており、全区間ではありませんが、感じは分かっていただけると思います。
山の辺の道沿いや付近の見どころについては、画像ギャラリーの後に「区間ごとに分けた散策コース」で区間ごとに紹介します。
区間ごとに、別に画像ギャラリーを設けていますので、
是非、ご覧ください。
撮影:2021年(令和3年)-2022年(令和4年)
Photos by Catharsis 無断転載禁止 ©Catharsis 2021-2024
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区間ごとに分けた散策コース
古道 山の辺の道でも人気の南コースといわれる区間をさらに細分化して紹介しています。
散策の際の参考にご覧いただければと思います。
「アクセス」については、JR桜井線(万葉まほろば線)の各駅からがおすすめです。
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