「新・南都八景」は、奈良仕観光協会が、奈良市の世界遺産登録25周年にあたり、「映える撮影スポット」としてネットによる投票によって選定された風景で、2023年12月1日に公表されました。
こちらでは、「新・南都八景」について、筆者撮影の画像とともに紹介しています。
また、「新」というからには、元祖があるということになりますが、その通りです。
「南都八景」があります。これには歴史があり、鎌倉時代に足利将軍に連れだって、奈良を訪れた僧(季瓊真蘂(きけいしんずい))が、南都の風景を中国の瀟湘(しょうしょう)八景にちなんで、紹介した奈良名所八景とした地です。
これについては、別のページで紹介していますので合わせてご覧ください( → 南都八景 )。
「新・南都八景」とは、どこ?
こちらが、2023年に選ばれた「新・南都八景」となりますが、撮影の「映えスポット」として選定されているようです。
「#新・南都八景」での発信が盛んになればと思います。
- 東大寺「二月堂の眺め」
- 興福寺「若草山からの興福寺遠望」
- 春日大社「春日鳥居の前でたたずむ鹿」
- 春日山原始林「滝坂の道」
- 元興寺「日本最古の屋根瓦」
- 薬師寺「南大門付近からの白鳳伽藍全景」
- 唐招提寺「金堂」
- 平城宮跡「平城宮跡の空」
どれも、奈良市の魅力的なスポットだと思います。
撮影の仕方によっては、映え写真は期待できると思います。つたないながら、筆者がこれまで撮影した画像とともに「新・南都八景」を紹介していきます。
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東大寺「二月堂の眺め」
二月堂の眺めということですので、二月堂の舞台からの眺めということになります。
ほぼ正面に生駒山をはじめ、大和の青垣の西側の連なる山々が望めます。
西向きですので、特に、夕景が美しいポイントです。
二月堂の舞台は、毎年3月にお水取り(修二会)のお松明が掲げられる場所でもあります。
『東大寺「二月堂の眺め」』画像ギャラリー
Photos by Catharsis 無断転載禁止 ©Catharsis 2021-2024
「修二会(お水取り)」については、こちらで画像たっぷりに紹介しています。
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興福寺「若草山からの興福寺遠望」
若草山に登ると、東大寺も見えますが、当然興福寺も見えます。そして、平城京遷都前の藤原京を囲む大和三山も望むことができます。若草山からは、奈良の古都を一望できる素晴らしいスポットであることには間違いありません。
ただ、若草山からの遠望の中で、興福寺としたのかは、少々疑問に感じますが、若草山から興福寺を見つけられた時の発見感がいいのかもしれません。
筆者も、ズームで撮影した画像がありましたので、そんな思いで撮影したのかもしれません。
この若草山から写真ですが、どこが興福寺なのでしょうか?
答えは、下の画像ギャラリー内にありますので、
是非ご覧ください!
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『興福寺「若草山からの興福寺遠望」』の画像ギャラリー
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この「興福寺遠望」を含め、奈良盆地の遠望が楽しめる場所だと思います。
若草山からの眺望は、西向きとなりますので、特に、夕景は奇麗で人気スポットです。
個人的には、ここから奈良盆地を見渡し、うっすらと眺められる藤原京の「大和三山」が好きです。
若草山に登ると、大和盆地を一望でき、爽快であると共に奈良の歴史を感じられる場所です。鹿たちも出迎えてくれます。
「興福寺」ならびに「若草山」については、それぞれこちらで詳しく紹介しています。
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春日大社「春日鳥居の前でたたずむ鹿」
奈良公園といえば、「鹿」というイメージを持たれる方が多いと思います。その中でも「春日鳥居の前にたたずむ鹿」という景観が選ばれています。
春日鳥居というからには、場所は、日本三大鳥居(木造)の一つである「春日大社一の鳥居」を指すのかもしれませんが、「二の鳥居」もありますので、「一の鳥居」から「本殿前」までの参道にたたずむ鹿ということかもしれません。
特に「二の鳥居」の付近(この付近には「鹿せんべい」を販売するお土産屋さんがあることから、ほぼ、常に数頭の鹿がいます)にたたずむ鹿は多く、撮影したくなる光景です。
また、参道横にある「飛火野(とびひの)の鹿」や、「石灯籠の間から顔を出す鹿」などもありその景観は、奈良を代表する風景の一つだと感じます。
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『春日大社「春日鳥居の前でたたずむ鹿」』の画像ギャラリー
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ところで、「春日鳥居」って通常の鳥居と何か違うの・・・?
これについては、別記事で紹介予定です。
しばらくお待ちください。
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春日山原始林「滝坂の道」
ここは、旧柳生街道で、筆者も大好きなが所です。観光で訪れる人は、あまり多くはありませんが、素晴らしい場所(道)です。
「滝坂の道」と呼ばれるだけのことはあり、能登川の渓流の横を歩く道です。数十センチ程度の落差の滝ではありますが、たくさんの小さな落差がある渓流が続きます。
そのせせらぎの音を聴きながら、春日山原始林の中を遊歩できる道で、複数の石窟物も見られ、歴史も感じます。
まさに、「新・南都八景」にふさわしい地です。
『春日山原始林「滝坂の道」』の画像ギャラリー
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「滝坂の道」については、こちらで詳しく紹介しています。
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元興寺「日本最古の屋根瓦」
元興寺は、奈良時代には、現在の「ならまち」と呼ばれるエリアが寺域であった寺院で、こちらも「世界遺産」です。
710年の平城遷都のときに、飛鳥の地から遷寺されましたが、合わせて飛鳥の地にも、「飛鳥寺」として残っております。
その飛鳥寺から遷寺の際に、「飛鳥寺で使われていた堂や瓦」が使われ、その瓦が今も残っているという日本最古の歴史的代物です。
つまり、聖徳太子をはじめ、約1300年以上の時を経て、飛鳥時代の人々が目にした瓦、その実物を目にすることができる!ということです。
『元興寺「日本最古の屋根瓦」』の画像ギャラリー
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元興寺については、こちらで詳しく紹介しています。
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薬師寺「南大門付近からの白鳳伽藍全景」
薬師寺の白鳳伽藍は、美しさを感じます。主要な塔堂の各層には裳階(もこし)がつけられ、 その壮麗な姿は「龍宮造り」と称えられています。
1528年(享禄元年)の兵火により、金堂、西塔、大講堂などが焼失した状態でしたが、1967年(昭和42年)より伽藍復興が始まり、西塔、中門、回廊の一部、大講堂が次々に復興を遂げ、現代に「白鳳伽藍」「龍宮造り」が甦っています。
創建時に近い伽藍が甦り、創建時に近い姿で観られるのが魅力的です。飛鳥時代、持統天皇が目にした薬師寺(本薬師寺)の姿が再現されているのでしょう。
まさに、撮影でも映えるスポットだと感じます。
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『薬師寺「南大門付近からの白鳳伽藍全景」』の画像ギャラリー
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「南大門付近からの白鳳伽藍全景」については、ワイド(広角)に撮影できるカメラがあると撮りやすいかもしれません。(筆者のカメラでは、ぎりぎりという感じでした。)
また、年に一度ですが、薬師寺東西の塔とともに撮影する若草山山焼きの風景も人気です。
薬師寺については、こちらで詳しく紹介しています。
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唐招提寺「金堂」
薬師寺のすぐ北側に位置する唐招提寺。こちらは、薬師寺と違い歴史を経た渋みのある寺院です。そして金堂の景観は奈良を代表するものの一つだと思います。境内の散策もいいもので閑静で落ち着いた雰囲気が味わえます。
開山御廟(かいざんごびょう)エリアの苔むす景観や、夏の蓮の花が咲く時期は、魅力的です。
『薬師寺「南大門付近からの白鳳伽藍全景」』の画像ギャラリー
Photos by Catharsis 無断転載禁止 ©Catharsis 2021-2024
唐招提寺については、こちらで詳しく紹介しています。
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平城宮跡「平城宮跡の空」
奈良時代の政治の中心地であった平城宮の跡地です。平城宮が置かれたほぼ全域に近い場所が先人の尽力により残されており、現在は歴史公園として整備や復元が進められています。
1km四方に加え、東院エリアの張り出し部を合わせた平城宮のエリアは、広々としており、高い建築物もなくその空は、爽快です。
そして、復元された朱雀門や、大極門(南門)、大極殿などとともに撮影する平城宮跡の空は、確かに魅力的です。
また、夏から秋にかけ、「ツバメのねぐら入り」が見られ、数万羽のツバメが、平城宮跡の空を覆うように飛び交う風景も、この空が「新・南都八景」として選ばれたポイントかもしれません。
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『薬師寺「南大門付近からの白鳳伽藍全景」』の画像ギャラリー
Photos by Catharsis 無断転載禁止 ©Catharsis 2021-2024
「平城宮跡」ならびに「ツバメのねぐら入り」については、
それぞれ、こちらで詳しく紹介しています。
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新・南都八景の場所(地図で紹介)
「新・南都八景」として、選ばれた概略の場所を地図で示しましたのでご参考までに。
詳細については、リンクを置いたサイトからご覧いただけます。それぞれのアクセスについても記載していますので、ご参照ください。
また、いにしえより伝わる「南都八景」については、こちらで紹介しています。
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