毎年1月、近年は、第4土曜日 に開催される奈良のイベントです。
観るスポット、撮影するスポット、それぞれに楽しめるスポットを紹介します。
2024年(令和6年)は、1月27日(土)に、開催されました。
開催要領(2024年)
2024年(令和6年)は、1月27日(土)
18:15 から 花火打ち上げ
18:30 から 若草山点火
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公式ページ(若草山焼き行事実行委員会事務局(奈良県奈良公園室)) では、以下様な告知がありました。
※ 内容が変更になる場合もありますのでご確認ください。
※ このページの下にもリンクを置いています.
例年の運営について(参考)
※伝統行事のため例年運営については同様のものと思われますが、一部変更になるかもしれません。
主催
若草山焼き行事実行委員会
運営予定
- 16時45分|御神火 奉戴祭 <春日大社境内 飛火野>
春日の大とんどより御神火をもらいうけます。 - 17時05分|聖火行列出発<春日大社境内 飛火野>
春日大社の御神火が、厳粛な時代行列により、山麓にある野上神社まで運ばれます。 - 17時25分|松明点火 <水谷茶屋周辺>
御神火を松明に点火します。 - 17時40分|野上神社祭典 <若草山麓野上神社>
御神火は野上神社到着後かがり火に点火され、山焼き行事の無事を祈願する祭礼が行われた後、興福寺・東大寺・金峯山寺の僧侶による読経の中、山麓中央の大かがり火に点火します。 - 18時15分|大花火打ち上げ <若草山一重目山頂>
大かがり火での読経終了後、大花火が打ち上げられます。(若草山が望める各所から見ることができます。)
2023年(令和5年)は、3年ぶりに15分間約600発の規模で打ち上げられる予定です。
(楽しみです。) - 18時30分 | 山焼き一斉点火 <若草山各所>
山麓中央の大かがり火から約300名(奈良市消防団)の松明に火を移し、法螺貝・ラッパの合図で、周囲の草地に一斉点火されます。
(若草山が望める各所から見ることができます。)
若草山焼き催事<山麓イベント>
- 12時30分|鹿せんべい飛ばし大会
- 16時00分~|奉納演奏
ライブ配信
2023年(令和5年)は、インターネット(Youtube)による配信の案内はありませんでしたが
スマートホンを使っての配信が行われました。
※ このページの下の方に前回のライブ配信のリンクを置いていますが、2024年(令和6年)に関する情報は、今のところありません。
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おすすめ観賞スポット
冬の寒空を彩る花火は、見ものです。
花火と言えば、夏の風物詩のイメージですが、奈良では新年の風物詩でもあります。
ただ、山焼きのイメージ写真に、山全体が燃えていたり、山が燃えているところに花火が上がっているようなものがありますが、花火は、山焼きの前に打ち上げられますし、山も全体が燃えるというよりは、順番に燃えていくという感じです。(それでも、十二分に見ごたえがあります。)
間近で見る山焼きを満喫したい方は
特に観光で来られた方は、間近いで観られる以下のスポットがお勧めす。花火も山焼きも満喫できます。(どちらのスポットも近いので早めに行って選択するというのもありかもしれません。)
若草山山麓
点火の現場で行事を含めて山焼きを満喫したい方。三社寺と奈良奉行所の役人等の時代行列の到着や野上神社の祭典、大かがり火への点火など一連の行事も見ることができるはこのスポットならではです。
一方、若草山一重目の途中までが見える範囲なので若草山全体を見ることはできません。
花火は、近くて迫力はありますが、少し山に隠れた感じになります。
若草山山麓へのアクセス
近鉄奈良駅から、徒歩(約30分)。
JR奈良駅から徒歩(約45分)、
JR奈良、近鉄奈良からバス(循環バス外回り)で 「東大寺大仏殿前」 下車 徒歩約15分
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奈良公園 浮雲園地・春日野園地
※ 2022年は、コロナ蔓延防止のため、「事前登録」が必要でした。
山麓からも近く、ライブ感のある山焼きを楽しみたい方。
山全体のかなりの部分が見えますので、迫力もライブ感も期待できます。
奈良公園 浮雲園地・春日野園地へのアクセス
近鉄奈良駅から、徒歩 約15分程度
JR奈良駅から徒歩 約30分程度
JR奈良、近鉄奈良からバス(循環バス外回り)で 「東大寺大仏殿前」 下車 徒歩約 2分
県庁舎屋上・バスターミナル屋上
県庁舎屋上からは、若草山全体を近くで見られるスポットです。バスターミナルも少し低いものの良く見えるスポットです。
ただし、若草山焼きの観覧については、希望者が多いため、事前の抽選がありますので、運良く当選すれば、ここから観ることができます。
(※ 当選していない方が、当日訪れても入場できません。)
以前、運良く県庁舎屋上からの拝観ができました。その様子は、以下リンクから見ていただけます。
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風情豊かに山焼きを撮影したい方は
山焼きを風情豊かに撮影するのに人気の2大スポットが、「平城宮跡」と「大池」です。
大勢のカメラ人が集まります。
※ 撮影(望遠使用)がメインの方や、少し遠方とはなりますが平城宮の雰囲気の中で楽しみたい方にお勧めです。
平城宮跡(朱雀門と山焼き)
朱雀門とコラボで写真が撮れるスポットです。
いい場所取りには、早めに出向いた方がいいかもしれません。(午後 3時ころには場所取りの方がぼちぼち現れだします)
ただ、平城宮跡は広いので、様々場所から若草山の全景をきれいに望める場所がいっぱいあります。
建造物と一緒にと考えないのであれば、良いスポットは確保できると思います。
朱雀門付近からの撮影・・
朱雀門と山焼きの全体を見渡せるスポットです。
その他(参考)|大極殿付近からの撮影は・・
かなり、限定されたスポット(20人程度が精一杯か?)として、佐紀池からのスポットがあります。
こちらは、道幅も狭くたまに車の通行もあり、場所取りが難しい場所ですが、佐紀池に映るリフレクションも狙えるスポットです。ただ、場所によっては大極殿に若草山が隠れてしまったり、木が邪魔になってしまうため、場所は限られます。
※ 道幅ぎりぎりくらいで車が通行することがあるため、路上に三脚を立てることはできません。(陣取りには迷惑とならないような配慮が必要な所です。)
どうしても大極殿と一緒にということであれば、こちらを狙ってみるものいいかもしれません。
佐紀池は、大極殿の後ろ側の道沿いの西大寺駅側にあります。
一方、平城宮跡内では、大極殿とのコラボもありかと思いますが、平城宮跡内の大極殿付近は、スペース的に広々としていますが、全体を画像に入れようとすると、なかなかこれといった場所が見つけにくい感じです。カメラマンは、ほとんどいらっしゃらない状況です。
平城宮跡へのアクセス
- 近鉄大和西大寺駅(南口)から、徒歩20分程度
- 近鉄新大宮駅からも、徒歩20分程度
- 近鉄奈良駅・JR奈良駅西口から 路線バス学園前駅行きにて 「朱雀門ひろば前」下車
(余談)
平城宮跡は、近鉄奈良駅から一つめの新大宮駅と二つ目の大和西大寺駅の間にある場所です。
(余談ですが、近鉄電車はこの二つの駅の間で平城宮跡の中を通り抜けますので、車中から左右に朱雀門と大極殿を見ることもできます。大極殿側は、復元工事中です。)
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大池(薬師寺の東西塔と山焼き)
もう一つの人気スポットです。ここは、薬師寺の西塔、東塔とのコラボ写真が撮れるスポットです。
東塔の復活(2020年に改修工事完了)と合わせ人気も復活のスポットです。
混雑は予測されます。かつて東塔の改修工事以前は、徹夜組もいたようです。
(私は、当日に行ったことはありませんが・・・)
周辺は、ほとんど何ものないところなので、それなりの装備(寒さ対策など)がいると思います。
薬師寺の東西塔と合わせて観たいという方には、たまらないかもしれませんが、山焼きとしては、遠くに臨むという感じです、(望遠撮影では、ワクワクする撮影ができると思います)。
大池へのアクセス
近鉄西ノ京駅から徒歩 15分程度 [ 国立奈良医療センターの前です。]
JR奈良駅から 72系統[奈良] 奈良県総合医療センター行 「大柳」下車 徒歩 5分
※「国立奈良医療センター」と「奈良県総合医療センター」は、別病院ですのでご注意ください。
現地は国立の方の前です。
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ライブ配信
2023年は、スマホを使ってのライブ配信が、行われるようです。
(以下のリンク先で見られるようです。)
(奈良県県土マネジメント部まちづくり推進局奈良公園室)
また、こちらでは、奈良市の「服部タクシー」さんによる定点カメラでいつも若草山が臨めます。
公式ページへのリンク
若草山焼き行事実行委員会事務局(奈良県奈良公園室)の公式ページは、こちら です。
※ 詳細情報は、変更にある可能性もありますので、こちらでご確認ください。
若草山山焼きの風景
若草山山焼きの風景を
こちらで、画像たっぷりに紹介していますので、是非ご覧ください。
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若草山と山焼きについて
山焼きを一層楽しむために、若草山や山焼きにまつわる話を紹介していますので、ご参考までに。
若草山は、見るだけでなく、登山も楽しめ、山頂からは奈良盆地を一望できるスポットです。
若草山とは
奈良東大寺の横に位置する、高さ342m、広さ33haの小さな山です。江戸時代以降は山焼きで知られる若草山のことを三笠山と呼ぶケースもあるいようですが、百人一首に収録されている阿倍仲麻呂の詠んだ三笠山は、この隣にある御蓋山のようです。
奈良文化財研究所 なぶんけんブログの情報から抜粋
若草山に関連する記事
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山焼きはいつから
若草山三重目の頂上には、鶯塚古墳(うぐいすづかこふん)というお墓があります。
その昔、このお墓から幽霊が出て人々を恐がらせたそうですが、山を焼くと幽霊が出なくなるとか、1月頃までに山を焼かないと望ましくないことが起こるらしいなどの噂話が伝わり、この山を通る人が勝手に火をつけるようになったそうです。
奈良の町医者、村井古道が元文5年(1740)に著した『南都年中行事』には「この山を焼かざる時は牛鬼という妖怪出るという。これより正月丑の日に放火すといえど、近年元旦より三日をへず是を放火す。往古より誰人その事を掌るということもなし。毎春行人など放火すと見えたり。云々」と見える。
ブックハウス 2006 「奈良歴史漫歩 No.047 若草山山焼きの起源」より抜粋
※ 墓から出るのは、「牛鬼」という妖怪であったという説(二重目にあった牛墓(うしはか))からという説もあります。
これにより東大寺境内に火が迫る事態がたびたび起こったため、1738年12月に、奈良奉行所が若草山に放火禁止の立て札を立てましたが、その後も放火が続きました。
そこで、江戸時代末期頃に若草山に隣接する東大寺・興福寺と奈良奉行所が立ち会って山を焼くようになったといわれています。
山焼きの起こりは、山頂の鶯塚に葬る霊魂を鎮め、供養するための祭礼という説です。
( 若草山焼き行事実行委員会事務局(奈良県奈良公園室)HPを参考に記載 )
この他、火が放たれたのには、幽霊や牛鬼を怖れたという以外の別の説もあります。
東大寺と興福寺の両寺の土地の帰属をめぐる勢力争いが実力行使に及んで、山にもたびたび火が放たれたというものです。
( ブックハウス 2006 「奈良歴史漫歩 No.047 若草山山焼きの起源」より)
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