奈良のいいところを写真に収め、シリーズで紹介していきます。今回は、世界遺産 元興寺で毎年行われる「節分会」の様子です。
檜の香り、そして、煙とともに炎が舞い上がる柴燈大護摩供(さいとうおおごまく)は、見ごたえがあります。
その風景を画像たっぷりに紹介しています。
ひとこと
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元興寺では、例年、「法要」、「柴燈大護摩供・火渡り秘供(一般参加可)」、「豆まき」の順で節分会が行われます。
令和3年の節分の儀式は豆まきを中止し縮小して行われたが、法要と柴燈大護摩供・火渡り秘供は、コロナを乗り越える社会を祈るものとして実施されました。
修験者による儀式は、全体を通し、力量感があるものです。
令和3年は、天気にも恵まれ、点火された後の、煙と炎は、東西南北を舞うように向きを変えながら立ち上り、あたかも魔を追い払ってくれるように勢い良く躍動しました。
(前日は、雨、当日朝は曇りで、終日曇りがちでしたが、この儀式の時間だけ、青空が広がりました。)
例年は、無料開放されていましたが、令和3年は、通常の拝観料が必要となりました。これも人数を抑制するための対応でしょう。拝観者には、福豆が配布されました。
2022年(令和4年)の案内の掲示です。
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豆知識
柴燈大護摩供とは
「さいとうおおごまく」と読みます。僧侶と修験者(山伏)による祈願の儀式の後、願いを書いた護摩木(ごまき)を炎に入れて焼き尽くし祈願する行事です。
火生三昧護摩供とは
「かしょうざんまいごまく」と読みます。
祈願しながら燃え、炭火となった護摩木の上を歩くことで仏様と接することができるという行事です。元興寺では、護摩壇の丸太の上を渡ります。
修験者だけでなく一般の方も参加できる火渡り式です。
元興寺は、奈良公園の3社寺からも、徒歩圏内で行ける世界遺産のお寺です。
(興福寺からが最も近いです。)
豆まきは、中止でしたが、見ごたえのある節分会です。
是非、下のギャラリーをご覧ください。
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元興寺 節分会 の 画像ギャラリー
撮影:2021年 2月 2日
Photos by Catharsis 無断転載禁止 ©Catharsis 2021-2024
柴燈大護摩供(さいとうおおごまく)
- 修験者(山伏)と僧侶のコラボレーションで行われる行事です。
- 法要終了後、修験者がほら貝を奏でながら先導し、僧侶がそれに続いて護摩壇の会場周囲を回っ入場します。
- 修験者が、本堂に向かっての祈り、弓を四方に放つ儀式や、太刀舞で邪気を払います。
最後に僧侶が祈りを捧げたのち、ヒノキに覆われた護摩壇に点火されます。 - 修験僧の祈りの中、護摩壇から煙が立ち昇りだし、やがて煙の量が増します。
この日の境内は四方から風が吹き、まるで龍が暴れながら天に立ち昇るが如くといったさまでした。 - 青々としたヒノキが燃える音といい香が相まって辺りに立ち込めます。
- ヒノキが一通り燃え、護摩壇が姿を見せると、願いが書かれた護摩木が祈りとともに燃やされます。
火渡り秘供:火生三昧護摩供(かしょうざんまいごまく)
- 護摩木が燃え尽きるころ、修験者が護摩壇を解体し、火渡り式の準備に移ります。
- 火渡り式で渡る丸太が整うと、修験僧が代表して渡り、一人一人の願いを仏に届けます。その後、希望する一般の参列者が次々と渡り、儀式は終了します。
※ ギャラリーは、「柴燈大護摩供」と「火渡り秘供」を連続して収録しています。
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元興寺へのアクセス
アクセス
所在地
:奈良市中院町11番地
最寄駅
JR奈良駅、近鉄奈良駅
(近鉄奈良から、徒歩で行くのがいいと思います。)
元興寺について
元興寺については、こちらをご覧ください。
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奈良公園周辺の節分の行事
奈良公園周辺で行われる節分の行事について、こちらで紹介していますので合わせてご覧ください。
東大寺 二月で行われる行事です。
※ 春日大社、興福寺も例年行事が行われますが、2021年、2022年は、コロナ蔓延防止のため、非公開となっています。
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最後までご覧いただきありがとうございました。