喜光寺は、行基菩薩が建てた、東大寺大仏殿の建立の参考したといわれる本堂があります。蓮が綺麗で有名です。250鉢を超える鉢植えの蓮があり、7月上旬から8月中旬頃までが見頃です。奈良の夏のいいところスポットに加えませんか?
はじめに
喜光寺の伽藍と蓮が、良い感じにコラボして蓮の美しさと伽藍のすばらしさをお互いに引き立てているように感じます。本堂の前に咲く蓮は、まるで極楽浄土を感じさせるような幽玄な景色です。
蓮も100種類を超えるくらいあって、蓮にもこんなに種類があると感動します。黄色い蓮があるのをご存知でしたか?
勿論、他にも白、薄ピンク、ピンクなど一般的な色の蓮もあります。花びらの種類、形もそれぞれです。
「試みの大仏殿」と言われるように本堂はミニ大仏殿のイメージです。
行基さんとも深い縁があり、行基像も拝めます。
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蓮の花
開花は、6月下旬から8月上旬までです。100種類以上、250鉢を超える
色とりどりの蓮の花が境内を覆いつくします。
蓮の花の中に浮かぶかのように建つ本堂は、さながら阿弥陀佛の極楽
浄土を映し出したかのように美しい姿を見せています。
午後には花を閉じ、翌朝もう一度開きます。華那須のいのちはほとんど
が2日間です。
蓮は臭泥の汚れた世界からしか咲きません。汚泥に染むことなく、綺麗な
花が咲く事実は、俗社会に染まることなく、清らかなままを連想させられ
ます。
みなさま、ご存知のように仏教では、蓮は潔白、純粋の意味があって、
各お寺では蓮を育てていたり、仏様の周りに蓮が飾られていることが多い
です。
(金属製の場合もありますが)
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「喜光寺」の 画像ギャラリー
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「喜光寺」の見どころ
本堂
室町時代 天文13年(1544)重要文化財
東大寺の建立に力添えした僧、行基さんが東大寺建立に先立って、本堂を建立したことから「試みの大仏殿」と呼ばれています。
東大寺大仏殿の約10分の1の大きさのミニ
チュア版です。
行基菩薩が寺史乙丸から寄進された場所が現在の本堂の場所であると伝わります。
奈良時代の本堂(金堂)は、明応8年(1499)に焼失し、天文13年(1544)に再建されました。
縮小しての再建ではありますが、南側一間を吹きとおしにしている「南庇(なんぴ)」や
薬師寺の東塔や金堂と同様に「裳輿(もこし)」をつけた美しい復古建築です。
ご本尊の阿弥陀如来は、木彫りの上に金箔が貼られ、穏やかな表情をたたえています。
特に夕方、天窓から光が差し込むと、お姿が綺麗です。
ご本尊
平安時代 木造寄木造り 像高2.33メートル
重要文化財
創建当初のご本尊が何であった
か不明ですが、現在は平安時代に
造像された丈六(一条 六尺)の
阿弥陀如来が ご本尊です。
両脇侍
南北朝時代 木造 像高
観音 1.64メートル
勢至 1.61メートル
脇侍は、観音菩薩と勢至菩薩の坐像です。
南北朝時代のお像と伝えられています。
南大門
南大門は、戦国時代 元亀年間の戦乱で焼失してしまい、創建当初の姿は伝わっていません。
平成22年(平成遷都1300年)に「いろは写経」勧進のご結縁により、450年振りに復興されました。
南大門には、彫刻家(文化勲章受章者)の中村晋也氏が制作された仁王像(ブロンズ像)が祀られ、また上層内陣には納経された「いろは写経」が、永代供養されています。
吽形像(像高約3.30メートル)阿形像(像高3.30メートル)
鮮やかな南大門は、大通りから見えて印象的です。
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境内
行基堂
喜光寺を開かれた行基菩薩を祀ったお堂です。
行基菩薩は天平21年(749)2月2日に喜光寺で入寂されました。
行基堂は、行基菩薩の遺徳顕彰・報恩感謝を願い、平成26年(2014)に建立され、方形造りの堂内には行基菩薩坐像が安置されています。
周囲には行基菩薩を囲むように千躰地蔵が祀られています。
金色に輝く千躰地蔵は、行基さんを暖かく包んでいるように感じます。数の多さに感動します。
行基菩薩像 平成11年造立
喜光寺には江戸時代に造られた行基像がありましたが、明治時代に流出し現在は西大寺に安置されています。
現在の行基菩薩像は平成10年(1998)の行基菩薩1250年御遠忌を記念して造立した行基菩薩の御影です。
墓所の竹林寺に安置されていた鎌倉時代の行基菩薩坐像(国重文・唐招提寺蔵)を模刻した像で、厳しい表情には一心に衆生を救おうと願う強い意思があらわれています。
弁天堂
(初詣と蓮の時期にあわせ、特別開扉しています)
喜光寺の弁天堂は鎌倉時代に活躍された西大寺の興正菩薩叡尊上人が、鎌倉の江の島弁財天から勧請したと伝わります。
弁天池のなかに建つ弁天堂には、江戸時代に造られたお前立ちの愛らしい弁財天と眷属の十六童子が祀られています。正面の厨子には秘仏の御神影の宇賀神像が安置されています。
秘仏のご神体は、「宇賀神王」は、学問・芸術・財福等に霊験あらたかと言われ、信仰されています。
普段はお参りできませんが、毎年お正月と夏期の蓮の時期にご開帳されます。
蓮の時期には、弁天池に水連がきれいに咲きます。
石佛群
不動明王、観音菩薩、地蔵菩薩、阿弥陀如来など江戸時代に造られた石仏。境内に散在していた
ものを一ヶ所に集め、泰安しています。
多くの仏様が並んでいると守っていただけるような安心感を感じます。これからの幸運をお願いしてみませんか?
本坊・お写経道場
本坊の一階には、約60畳の「お写経道場」があり、いつでも、どなたでも「いろは写経」をして頂けるようになっています。
道場の正面の壁には、白鳳時代に信仰された「千佛」をお祀りしております。この千佛は、三重県名張市の史跡「夏見廃寺跡」より出土した三尊塼佛をもとに鋳造されたブロンズ像です。
落ち着いた境内の奥のお写経道場では、境内を見ながら、お写経することができます。日頃の雑踏から離れて、気分を集中させてお写経をしてみませんか?
行基菩薩の作と伝えられる「いろは歌」を書写します。仮名文字なので書きやすく、お子様でも気軽に体験できます。
納経料:2,000円(拝観料込)
所要時間:30分〜40分
✻お写経終了後にお抹茶とお菓子をいただけます。
會津八一歌碑
平成22年(2010)、「喜光寺に會津八一の歌碑を建てる会」の協力により建立されたもの。歌人・會津八一(1881〜1956)が、大正10年と11年の秋に喜光寺を訪れて詠んだ哀歌です。「ひとりきて かなしむてらの しろかべに 汽車のひびきの ゆきかへりつつ」(『南京新唱』)
万葉歌碑
平成10年(1998)、「奈良市に万葉歌碑を建てる会」の協力により建立されたもの。石川郎女(いしかわいらつめ)が詠んだ哀歌です。
「大き海の 水底深く 思ひつつ 裳引き平らしし 菅原の里」(『万葉集』巻20・449)
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縁起
喜光寺は、養老5年(721)、行基菩薩によって創建されました。
奈良時代の本堂(金堂)は明応8年(1499)に焼失し、天文13年(1544)に再建されました。縮小しての再建ではありますが、高さ17mの大きさは圧巻です。
古くは「菅原寺」と呼ばれていましたが、天平20年(748)に聖武天皇が当寺にご参詣された際、ご本尊より不思議な光明が放たれ、そのことを喜ばれた天皇より「喜光寺」という寺号を賜りました。
行基菩薩は東大寺造営に当たり、喜光寺の本堂を参考にされたという伝承から、この寺は「試みの大仏殿」として知られています。
菅原の里は菅原道真公の誕生の地と言われることにちなみ、学徳円満・合格祈願の寺としても信仰を集めています。
6月下旬から8月上旬まで、100種類以上、250鉢を超える色とりどりの蓮の花が境内を覆いつくします。ロータスロードにも含まれ、蓮の花の中に浮かぶかのように建つ本堂は、阿弥陀佛の極楽浄土を映し出したかのようです。
歴史
喜光寺の歴史は古く奈良時代までさかのぼります。喜光寺を中心とした地域は、古くから菅原の里と呼ばれ、和歌にもよまれた景勝地でした。
この菅原の地は土師氏が住んでいた地で、後には菅原道真を輩出する菅原氏の住まいでした。
また、大阪と奈良をつなぐ旧奈良街道の北に位置し、交通の要衝として多くの人々が往来する場所でした。
✻「喜光寺HP」より抜粋引用
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年中行事
1月1〜3日 新春特別祈願(1月2日は初縁日)
毎月2日 喜光寺縁日 お写経会・法要・法話
3月2日 行基菩薩大祭法要 法話・柴燈大護摩
7月中旬 盂蘭盆会法話(2日間)
※6月下旬から8月上旬まで蓮の花が楽しめます
拝観とアクセス
拝観時間
拝観時間 午前9時〜午後4時半。
✻蓮の開花時期7月の土日祝は7:00〜16時半
最終受付 〜16:00
拝観料 大人 500円 団体 450円 ✻団体は30名〜
小人 300円(小・中学生)団体 250円
アクセス
電車利用の場合
近鉄「尼ケ辻駅」より歩いて10分。
近鉄「西大寺駅」から「歴史の道」を歩いて約20分。
バス利用の場合
近鉄奈良駅・JR奈良駅より
「学園前(南)」行き「阪奈菅原」停留所下車すぐ。
近鉄学園前南口より 「高畑」行き 「阪奈菅原」停留所下車すぐ
お車利用の場合
<大阪方面より>
第二阪奈道 宝来インター出口を進み阪奈道路バイパスの下、
菅原交差点を左折してすぐ。
<京都方面より>
京奈和道路 木津インター出口をおり、国道24号線をすすみ、
菅原交差点を右折してすぐ。
南大門前駐車可能
無料駐車場 10台
通り沿いにあるので、見つけやすいです。鮮やかな南門が印象的です。
詳細情報
〒631-0842 奈良市菅原町508
TEL (0742) 45-4630
FAX (0742) 81-7114
URL.http://www.kikouji.com/
菅原道真生誕の地ということで、住所が菅原町となっています。菅原神社も徒歩で10分位です。
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最後までご覧いただきありがとうございました。