飛鳥池工房遺跡 ~ 日本最古の銅銭「富本銭」が製造された場所 ~|画像たっぷり 奈良

奈良県中部
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「飛鳥池工房遺跡」は、奈良県高市郡明日香村にある奈良県立万葉博物館にあります。
古代の宮殿や寺院でなどで使われた様々な製品が製造された現場と職人たちの痕跡を約1300年の時を経て感じられる場所です。富本銭もここで造られたことが分かっています。
ここでは、飛鳥池工房跡を画像たっぷりに紹介しています。

「飛鳥池工房遺跡」の概要

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飛鳥池工房遺跡は、およそ1300年前にあった7世紀後半から8世紀初めにかけての工房跡で、瓦から、金属の装飾品に至る様々な工業製品が造られる工房でした。

1991年(平成3年)から発掘調査が続けられ、数多くの炉跡や廃棄物の堆積層(炭層)、建物跡、塀跡、井戸跡、道路跡などの遺構が確認され、多く遺物が出土しています。
炭層から、見つかった遺物から、この工房で、金、銀、銅、鉄、漆、ガラスなどを使った様々な製品が造られていたことが分かっています。

現在は、発掘で確認された遺構の上に復元した遺構が再現されています。

そして、ここは、なんと

日本最古の貨幣といわれる「富本銭」が造られていた場所
なのです。

また、隣接する「万葉文化館」や近隣の「飛鳥資料館」には、発掘された「富本銭」や装飾品、工具や器なども展示されており、当時の職人の技術に驚きを感じます。

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「飛鳥池工房遺跡」の画像ギャラリー

 画像を「クリック」すると大きく見られます。
 スマホでは、タップで拡大後、「スワイプ操作」で次の写真が見られます。

撮影:2022年(令和4年)1月

Photos by Catharsis  無断転載禁止 ©Catharsis 2021-2023


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「飛鳥池工房遺跡」の見どころ

飛鳥京の中心地となった史跡や寺社のおおよその地図と、飛鳥池工房遺跡の説明図(飛鳥池工房遺跡に掲示)です。

工房は、遺跡のほぼ中央部の塀で、南北の2つの地区に分けられ、北側は、飛鳥寺に接し、飛鳥寺関連施設であったようで飛鳥寺東南禅院の瓦を焼いた窯跡や石敷井戸跡があり、仏像鋳型なども見つかっているようです。
南側は、炉跡群や水溜跡など火を扱う工房跡で、ここから日本最古の銅銭である「富本銭」の鋳造が行われていたことも確認されています。

すべての遺構が復元されている訳ではありませんが、万葉文化館施設内での復元や遺構の中を歩く遊歩道が整備されています。
飛鳥池工房遺跡の地図で、緑色に描かれている部分が遊歩道となっており、北側エリアの遺構を観ることができます。

     

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石敷井戸跡

石敷井戸は、ここで発掘された石敷井戸跡遺構の一部が復元されたものです。(実際の遺構は地下約2メートルの所に保存されています。)
井戸枠の上半部の板は建物の扉に使用していたもののようは痕跡が残っていたようです。
また、板には、「道」「坂」などの文字や「蓮の華と葉」などの絵の落書きもあったようです。
井戸底は、地盤の地層から湧き出す水を縦板の隙間と底から取水したものと想定されています。

     

石組方形池跡

発掘で確認された遺構の上に復元して再現されたものです。池の底には、まばらに砂利が敷かれていたようです。
この池には、工房群から排出された炭や灰などの廃棄物を水溜で沈殿させ、ろ過された上澄み水が、北東方向に延びる石組の溝から水を排出していたようです。
飛鳥時代の工房に、このような汚水処理施設の一環として人口の池が造られていたというのも驚きの事実でした。

この時代にも汚水処理施設が造られていたんですね!

     

ガラス・金銀炉跡

南側の工房跡には、万葉文化館が建設されおり、当時の様子が紹介されています。
建物間にガラス・金銀の炉跡のあたりの遺構が残されています。

2022年(令和4年)6月時点では、整備中でこの遺跡のエリアには入ることができない状況でした。

     

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富本銭(ふほんせん):万葉文化館、飛鳥資料館に展示

飛鳥資料館の展示より

「富本銭」は、日本最古と考えられる古代の銅銭です。
銅銭の一種で、表面の上下に「富」「本」の文字と、左右に七曜文があしらわれています。

「富本」とは中国古典にある「民を富ませる本は食貨にあり」に由来しており、天武朝の古代律令国家(律令制)づくりの一環として貨幣鋳造が実行された可能性が高いと考えられています。

富本銭発掘場所

富本銭が発掘された場所は、万葉文化館の地下にあり、床から覗くことができるようになっています。

富本銭は、1969年以降平城京跡や藤原京跡などで出土していますが、1997年からの「飛鳥池工房遺跡」の本格的発掘調査により1998年に数点出土し、さらに調査続行の結果、約3300点もの富本銭の鋳型片が出土しています。
このことから、7世紀後半に同遺跡で鋳造されたものであることが確認され『日本書紀』で、683年(天武12年)に使用を命じたとある銅銭に相当するものとされています。

発掘調査によって具体的な製造技術も分かったようですが、

出土した富本銭は、失敗作や未完成品ばかりで、

完成品は1点が見つかったようです。

また、1998年の発掘調査の際に同遺跡から天武朝のものと見られる「天皇」と書かれた最古の木簡をはじめ、5000点以上の木簡も出土されているようです。

     

飛鳥寺瓦窯(あすかでらがよう)

飛鳥寺から酒船石遺跡に向かう道沿いに、「飛鳥寺瓦窯」(飛鳥寺の瓦を製造していた窯跡)という説明板があります。この辺りに瓦窯があったというところまでしか、分かりませんでした。
飛鳥池工房遺跡の北側のエリアの一部だと想定されます。

この看板の横の細い道を進むと、その奥に飛鳥池工房跡があります。


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「飛鳥池工房遺跡」へのアクセス

アクセス

所在地:
 奈良県高市郡明日香村飛鳥10

最寄駅:
 近鉄 飛鳥駅、近鉄 橿原神宮前駅

近鉄 橿原神宮駅(東口)から

バス(奈良交通):
 明日香周遊バス 
「万葉文化館西口」下車すぐ。

レンタサイクル:
 自転車で飛鳥を巡るのもお勧めです。

近鉄 飛鳥駅から

バス(奈良交通):
 明日香周遊バス 
「万葉文化館西口」下車すぐ。

レンタサイクル:
 自転車で飛鳥を巡るのもお勧めです。

基本情報

奈良県立万葉文化館(敷地内)
※ 飛鳥寺側からもアクセスできます。

開館時間:
  10:00~17:30(入館は17:00まで)

休館日:
 毎週月曜日
 (月曜日が祝日の場合は翌日の平日)
 年末年始
 展示替日

入館料:
  無料(一般展示室・特別展示室)
  ただし、展覧会は有料

駐車場:
  有(無料)

※ 情報が、変更されている場合がありますので、詳細は、公式ページをご確認ください。

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