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采女神社 ~ 猿沢池のほとりに鎮座する縁結びの社 ~|画像たっぷり奈良

奈良公園

采女神社は、猿沢池の西北のほとりに鎮座する、春日大社の末社です。小さな神社ですが、興味深い逸話が残る神社で、現在は、縁結びの神社となっています。
毎年、9月の仲秋の名月の時に、采女祭が斎行されます。ここでは、采女神社にまつわる逸話を中心に紹介しています。

      

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采女神社の概要

采女神社は、猿沢池の西北のほとりに鎮座する、春日大社の末社です。

ご祭神は、「采女命(うねめのみこと)」です。

     

鳥居と背を向ける 社(祠)の向きに注目

祠(ほこら)が、猿沢池側にある鳥居とは、反対方向を向いている珍しい神社です。

       

反対向きって・・なんで?

       

実は、池側にある鳥居と同じ向きに祠が建てられたものが、祀られている采女命が、入水して命を落とした池を見るのは忍びないと、一夜のうちに背を向けてしまったという伝説があります。

興味深いですね!
采女に関する云い伝えついては、以下で説明していきます。

     

采女神社の社域は小さく、かつ、普段は、扉により閉ざされ、祠が鎮座するエリアへは入れないため、観光では、通り過ぎてしまいがちな神社です。

しかしながら、毎年、9月の仲秋の名月の時には、この采女神社が主役となる「采女祭」が斎行されます。

この時は、祠の正面から参拝することができるんです。

     

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采女神社の画像ギャラリー

 画像を「クリック」すると大きく見られます。
 スマホでは、タップで拡大後、「スワイプ操作」で次の写真が見られます。

Photos by Catharsis  無断転載禁止 ©Catharsis 2021-2024


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古典にも記される采女神社の縁起

采女神社の縁起には、逸話があり、『大和物語』(平安時代中期に成立した173段にわたる歌物語り)に記述されています。

何か由緒がありそう!

はい、あるんです。では、紹介していきます。

大和物語 とは・・・?

『大和物語』(作者不明)は、歌物語で、951年(天暦5年)頃に現存本168段あたりまでほぼ成立したといわれる歌物語で、当時の貴族社会の和歌を中心に記述されています。
そして、その後、1005年~1007年頃 までに 169段 から 173段 までの加筆や部分的な加筆がされたといわれています。

     

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歌物語の内容は・・・

これによると、奈良時代に天皇(帝)の寵愛を受けたものの、それが薄れてしまった采女(うねめ:身の回りの世話をする女官)が、それを嘆き、猿沢池に身を投じてしまったといいます。

帝は、しばらくそのことを知りませんでしたが、帝にこの話をした人がいたようです。
それを聞いた帝は、不愍(ふびん)に思われ、猿沢池に行幸され、追悼の歌を人々に詠ませてといいます。

     

その中には、柿本人麻呂の歌も残されています。

我妹子(わぎもこ)が寝くたれ髪を
      猿沢の池の玉藻と見るぞ悲しき
              (柿本人麻呂)

【訳】
わが愛しい人が寝乱れた髪が、猿沢の池の藻を見ると思い出されてしまう、悲しいことだ。


   

これに対し、帝は、

  猿沢の池もつらしな我妹子(わぎもこ)が
          玉藻かづかば水もひなまし
                   (帝)

【訳】
猿沢の池を見るのは恨めしい。わが愛しい人が池に沈んで藻の下になっているのなら、水が乾いてしまえばよかったのに。
(そうなれば、彼女は死なずにすんだのに。)

      

と歌を詠み、采女の霊を慰めるために池の西北に建てられたのが「采女神社」ということです。

      

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また、こんな話もあります・・・

帝に誰が伝えたのかは、定かでありませんが、大和物語には、こんな話もあるようです。

これは、帝がお知りになる過程の話かもしれません。

諸国一見の旅僧が奈良春日明神に参詣すると、一人の里女が来て、采女神社の由来を語り、僧を誘って猿沢池につれて行き、昔帝の寵愛をうけた采女が、帝の御心変わりを嘆いてこの池に入水したことを語り、自分はその幽霊であるといって、池の中に入ります。
僧は、これを哀れに思い池の辺りで読経回向をします。
すると、采女が現れて、成仏を喜び、采女についての逸話を語り、歌舞を奏して再び池に消えたといいます。

室町時代には、世阿弥により、この采女の話にちなんだ能「采女」も創作されているようです。

      

また、「采女神社」は、福島県郡山市にもあります。
これは、この采女の古里が福島県郡山市であったことによるようです。

     

猿沢池の畔に植えられる柳

猿沢池の周囲には、柳の木が植えられています。
そして、この采女が入水するときに衣を掛けたのが衣掛柳(きぬけかけやなぎ)といわれており、采女神社の対岸の辺りには、その碑があります。

     

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現在は、縁結びの御利益がある神社

現在は、縁結びの御利益があるといわれる神社です。

     

そして、毎年9月、中秋の名月の日には、采女の霊を鎮めるとともに、人々の幸せを祈る例祭「采女祭(うねめまつり)」が執り行われます。この時には、猿沢池には、管絃船も浮かべられ、多くの人が観に来ます。
この時には、授与所も開かれ、ここで授かることのできる「糸占い」があります。
中秋の名月の月明かりに照らし、赤い糸を縫い針に通すと、願いが叶うという言い伝えがあります。

     

↓↓ 采女祭については、こちら で 詳しく紹介します ↓↓

     

通常は、正面から拝むことができませんが、
通り過ぎずに、お祈りしてみてはいかがでしょうか。

      

2023年の采女祭 特別講演 「采女神社の物語」(動画)

2023年(令和5年)は、4年ぶりに管絃船による采女祭が斎行されました。
この年は、特別に、管絃舟を使った講演「采女ものがたり」が、「中橋恵子さん(うた語り)」「又吉奈緒子さん(笛)」によって行われました。

その采女の物語を、こちらから動画でご覧ください。

管絃船で池を周回しながら采女の物語が語られます。

      


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采女神社へのアクセス

アクセス

所在地:
 奈良県奈良市樽井町 猿沢池横

最寄駅:
 JR 奈良駅、近鉄 奈良駅

近鉄奈良駅 から
  徒歩 約 5分

JR 奈良駅 から
  徒歩 約15分
  または、
  バス(市内循環 外回り)
   近鉄奈良駅下車、徒歩 約5分


  

基本情報

拝観料・拝観時間:
   自由散策
   ※ 社に入れるのは、9月 采女祭の時のみ

駐車場:
  なし(周辺駐車場を利用)

   

采女神社(猿沢池)周辺マップ

↓ クリックで拡大できます ↓

      

周辺の見どころ

采女神社が鎮座する猿沢池は、ザ・奈良の一つである景観が楽しめる地でもあります。
猿沢池は、奈良公園の玄関口ともいえるようなところに位置し、元は、興福寺なだげに、「興福寺」とは隣接、ここを境に南側は「奈良町(ならまち)」、お土産店や飲食店が並ぶ商店街にも近い位置にあります。ランチやディナーのお店もたくさんります。春日大社、東大寺も徒歩で、巡ることもできます。

      

       

近隣の宿泊施設

見どころ多い奈良、時間をかけて見るほどに、感動も深まります。

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