唐招提寺では、鑑真大和上が将来したと伝えられる「唐招提寺蓮」をはじめ、数多くの種類の蓮が育てられ、華麗な姿で天平期を偲ばせる伽藍の境内を彩ります。蓮の花の時期は、「奈良・西ノ京 ロータスロード」として、「唐招提寺」「薬師寺」「喜光寺」「西大寺」の四ヶ寺の境内に蓮の花が並べられ、心が一層浄められる景観となります。
唐招提寺の概要
天平時代の創建時の姿を伺い知れる寂のある伽藍が魅力

- 758年に鑑真和上が、「大和上」の称号と、新田部(にたべ)親王の旧宅地(現在の奈良市五条町)を賜り、759年に私寺として戒律の専修道場を創設。(このときの名称は、「唐律招提」であった)
- 当初は、新田部親王の旧宅を改造したものでしたが、朝廷や鑑真和上を支持する人々から居室や宿舎を贈られ、倉庫、食堂、講義用の講堂、本尊を安置する仮金堂などが建てられていく。
- 鑑真和上の没後も金堂や東塔が建立され、8世紀後半の平安時代初頭に伽藍全体が完成したといわれ、そのころに「唐律招提」から「唐招提寺」となる
- 現在、境内には金堂、講堂、宝蔵・経蔵の二棟の校倉、鼓楼などの伽藍が立ち並んでおり、天平の創建時の姿を伺い知ることができる。
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天平時代の伽藍を飾る蓮の花 ギャラリー
撮影:令和3年7月
Photos by Catharsis 無断転載禁止 ©Catharsis 2021-2024
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画像の解説
蓮の花が見られるのは、6月下旬頃から8月上旬頃です。
(年によって前後することがありますのでご注意ください。)
金堂横ほか、数か所で見ることができました。背丈が大きな蓮が見られたのが印象的でした。
天平時代の趣のある落ち着きのある伽藍と蓮の花には風情を感じ、心が浄めらるようです。

「はす池」に地下植えの蓮には、花が少ししか見られない状態でした。(つぼみもあまり見られませんでした。)

令和3年は、1本の茎に二つの花を咲かせる「双頭蓮(そうとうれん)」と呼ばれるハスの花が開花しましたが、時すでに遅しでした。
5年前に確認されて以来だそうで、「見ると吉兆、いいことがおこると伝わる珍しい花」ということです。
今回の撮影では、蓮の花は少なめでしたが、境内の伽藍や景観は素晴らしく、蓮の季節以外でもおすすめのお寺です。
唐招提寺の詳細と伽藍の画像はこちらの記事をご覧ください
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唐招提寺へのアクセス
アクセス
所在地:
奈良市五条町13-46
最寄駅:
近鉄 西ノ京駅
JR奈良駅、近鉄 奈良駅
徒歩:
約10分
バス(奈良交通):
奈良県総合医療センター行
「唐招提寺」下車 すぐ
駐車場:
有(有料:150台)
・普通車:550円/1時間
以降30分ごとに 110円
※ 西ノ京付近の社寺・史跡を巡るのには、
自転車(レンタサイクル)がお勧めです。
(西ノ京駅 付近で借りることもできます。)
基本情報
拝観時間:
8:30~17:00
(受付は、16:30まで)
拝観料:
大人 1,000円
(公開期間のみ別料金で拝観可)
・国宝 鑑真和上坐像 特別公開 500円
・新宝蔵 200円
※ 塔掲載内容から、変更になっている場合がありますので、ご了承ください。
唐招提寺の公式サイトはこちら
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近隣の見どころ(蓮の花編)
蓮の時期(令和3年は、6月11日~8月15日)は、「奈良・西ノ京 ロータスロード 蓮と歴史を楽しむ旅」として、「唐招提寺」のほか「薬師寺」「喜光寺」「西大寺」を巡る「四ヶ寺共通拝観券」が販売されています。各寺で購入することができます。(限定:2,000枚、大人2,700円)
「四ヶ寺共通拝観券」を購入すると、ロータスロード特別御朱印(別料金)を書いてもらうこともできるようです。
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