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爽快 緑の「曽爾高原」 ~ 夏 ~|画像たっぷり奈良

奈良県中部

曽爾高原(そにこうげん)といえば、秋のススキの風景が人気ですが、初夏から夏に広がる美しい緑が一面に広がるダイナミックな風景も素晴らしいものがあります。木がない山の一面は、単一の緑一色の世界が広がり、目に入る色のほとんどが爽快な緑色になる圧巻の光景です。

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曽爾高原の概要

     

日本三百名山の一つ倶留尊山(くろそやま:標高1,038m)のふもとから、亀山(標高849m)に広がる約38ヘクタールの広大な高原です。
初夏から一面緑の山肌は圧巻です。

かつて曽爾高原では、村の民家の屋根などに使われていたススキが栽培されていました。

      

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時代とともに、屋根はトタンや瓦に置き換わり、ススキの需要が減ったため、昭和44年にはススキに替り杉などの植林が進められたようです。

しかし、ススキの美しい景観を残したいという村の思いから、奈良県の保護を受けてススキの草原が守られることになったようです。
毎年2月から3月にかけて山焼きが行われ、ススキ以外の植物の成育を抑え、灰を肥料としてススキが育つように

成されています。

曽爾高原の中腹(駐車場からすぐのところ)には、お亀池があり、湿原ならではの珍しい植物を見ることもできます。

また、西側には国の天然記念物に指定される珍しい柱状の割れ目のある岩(柱状節理:ちゅうじょうせつり)が美しい鎧岳、兜岳、屏風岩などが臨めます。


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「曽爾高原」の緑 画像ギャラリー

画像を「クリック」すると大きく見られます。
スマホでは、タップで拡大後、「スワイプ操作」で次の写真が見られます。

撮影:2021年(令和 3年) 8月

Photos by Catharsis  無断転載禁止 ©Catharsis 2021-2024


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画像ギャラリーの補足

お亀池

お亀池は、長い年月にわたる土砂の堆積によって池のほとんどが湿地化し、湿原植物の宝庫となっています。日本の重要湿地500に選ばれており、サワヒヨドリ、サワギキョウ、チダケサチ、コマツササススキなど 湿原ならではの珍しい様々な植物が生育しています。

池の水は雨水と山からの伏流水によって蓄えられ、平成の名水百選にも選ばれた「曽爾高原湧水群」の源です。

また、お亀池には大蛇伝説があり、曽爾村の地名には大蛇伝説に由来するものが多くあります。

山を登りながら、見える曽爾高原には、このお亀池が象徴的に見えます。

     

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亀山峠

亀山、日本ボソに向かって登っていくと、ここにたどり着きます。ここからは、竈山方面と、日本ボソ方面の道に分かれます。

ここから眺める余地追い鎧岳、兜岳、屏風岩の風景です

    

亀山へ向かう登山道

亀山峠から、まず、亀山に向かい、頂上からの眺めを観てから引き返し、日本ボソ方面に向かいました。写真は亀山の向かう道と亀山からの風景です

     

日本ボソへ向かう登山道

倶留尊山(標高1038m) に向かう登山道です。途中に少し岩を登るようなところもあります。
緑の草原の山肌の三角形の頂点に見える場所まで登りました。
ここから更に進むと日本ボソ、倶留尊山頂上に向えますが、今回は、三角形の頂点辺りで引き返しました。

三角形の頂点付近からの景観(亀山を見下ろす感じです)と、日本ソボに向かう道の景観です。
日本ボソ、 倶留尊山(くろそやま) への入山は有料となります。

     

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鎧岳、兜岳、屏風岩

珍しい柱状の割れ目のある岩(柱状節理:ちゅうじょうせつり)が美しく、いずれも昭和9年に国の天然記念物に指定されています。

鎧岳(標高894m)<別称雄岳>、兜岳(標高920m)<別称女岳>

鎧岳は、あたかも鎧を着たような岩山であることから名付けられています。また、兜岳は、鎧岳のすぐ西側にあり、兜のような形から名付けられています。

(左)兜岳、(右)鎧岳
鎧岳
鎧岳の柱状節理

近くで見ると、山の形状といい、縦に走る柱上の岩肌といい、迫力を感じます。

屏風岩(標高940m)
屏風岩

兜岳の西側にあり、南面の峯があたかも屏風を立てたようにそびえ立っています。
約 2kmにわたり、ノコギリの刃のようにそびえ、柱状の割れ目がある岩壁(柱状節理:ちゅうじょうせつり)の断崖が約200m連なっています。

     

曽爾高原温泉 お亀の湯

曽爾高原の有料駐車場より、少し下にある「お亀の湯」の駐車場です。(この駐車場は無料です。)
温泉に入れたたり、特産物の購入もできます。
地ビールの製造販売もされています。

こちらで、曽爾高原ビールが製造販売されています。

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おすすめ時期

初夏(5月頃~9月頃)

視界に爽快な緑でいっぱいに広がります。
平らな草原の緑とは違い、緑の壁に迫られるような迫力すら感じる光景は、見ものです。
5月~9月頃までこの緑の光景は楽しめますが、日陰が全くないため、暑い時期は少し厳しいです。
日よけの帽子や十分な量の水分の準備をしていくことが必要です。

秋(10月上旬~11月下旬頃)

ススキの穂が一面に広がり、太陽の光を受け、昼間は輝く銀色の波となり、夕方には優しい金色の波となってゆれる風景は、訪れる人々を魅了します。
9月中旬から11月中旬頃まで遊歩道には、灯籠が並ぶ「山灯り」が行われます
夜には、遊歩道の傍らでは山灯りを受けたススキが点々と浮かび上がり、満点の星空とのコラボレーションも楽しめます。

     

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曽爾高原へのアクセス

アクセス

所在地:
 奈良県宇陀郡曽爾村太良路

最寄駅:
 近鉄 名張駅

名張駅(西口) より

バス(三重交通):
 山粕西行 「太良路」バス停下車、
 徒歩 約 1時間

※ 10月~11月の期間限定
曽爾高原行バスで
「曽爾高原」バス停下車、徒歩約20分

※ バスの本数が少ないため、車がお勧めです。

車で:(おすすめ)
「曽爾高原 野口駐車場」から、徒歩すぐ

基本情報

入場料:
 無料(自由散策)

 ただし、日本ボソ、 倶留尊山 へは、入山料が 
 必要です。

駐車場:
 有(800円)

少し下に「曽爾高原温泉 お亀の湯」の駐車場(無料)があり、そこから歩くこともできますが、曽爾高原近くの有料駐車場を使った方がいいと思います。
 

※ 料金は変更になっている場合があります。

     

近隣のスポット

「曽爾高原温泉 お亀の湯」「屏風岩公苑」など。 「屏風岩公苑」 では、春には大木の山桜が咲き、秋には紅葉で彩られ、岩壁とのコントラストが素晴らしいスポットです。


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