世界唯一の木造十三重塔が、優美にそびえる談山神社。この神社には、大化の改新の中心人物の藤原鎌足公が祀られていますが、その背後にある山で「大化の改新のための密談が行われた場所」や「鎌足公の墓所と言われる場所」があります。
談山・御破裂山の概要
談山神社境内より、片道約30分程度の登山散策が楽しめます。
そこは、全体的に樹木に覆われていて、下の風景を眺望できるところはほとんどない印象です。
霊験あらたかな空気が漂う登山道です。いにしえの時代、中大兄皇子や藤原鎌足の姿がここにあったのかと思うと感慨深いものがあります。
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談山(かたらいやま)
時は、西暦645年5月、蘇我入鹿暗殺をするクーデター(乙巳の変(いっしのへん))のおよそ1ヶ月前・・・
この辺りで 中大兄皇子 と 中臣鎌子(藤原鎌足)が、「大化の改新」について密談をしたといわれます。
このことから、古くからこの辺りは「談所の森」とも呼ばれています。
すなはち、談山神社の裏山というのは、実は逆で、この談山(かたらいやま)にちなんで、談山神社(たんざんじんじゃ)の社号が付けられたということです。
大化の改新のはじまりとなる「乙巳の変(いっしのへん)」について話し合われていた場所・・・歴史を大きく動かした、まさに、その場所 に立っていることに、歴史ロマンを感じずにはいられません。
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御破裂山(ごはれつざん)
御破裂山は、古来より「天下に異変が生じる時、御破裂山が鳴動して知らせる」という伝承がある山です。
山頂には、藤原鎌足の墓所と説明されています。(鎌足の長男 定恵(じょうけい/じょうえ)和尚の墓所という説もあるようです。)
関連する場所として談山神社前から多武峰街道を東大門の方向に下り、更に進んだ所に、不動延命の滝と破不動があります。
破不動は、大きな岩に彫られた不動尊ですが、その大きな岩は、1608年(慶長13年)に談山が鳴動したときに、破裂したものだといわれています。
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談山・御破裂山 ギャラリー
撮影:令和3年5月
Photos by Catharsis 無断転載禁止 ©Catharsis 2021-2024
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画像の解説
談山(かたらいやま)、御破裂山(ごはれつざん)への登山口は、談山神社境内の比叡神社のところにあります。
談山まで、徒歩 約10分と案内されており、おおよそその通りに到着できますが、急な上り坂がひたすら続く登山道を登り続けます。蛇も2,3匹出没しました。
足元に注意しながら登る山道に散る白い花、見上げると・・(「エゴノキ」ではないかと思います)
「談山→30メートル」の表示版のところから見た「談山(かたらいやま)」です。これを登ったところにあります。
ここまで十数分ですので、談山神社を訪れた際には、是非行っておきたい場所です。
歴史を大きく動かした場所です。
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談山から、御破裂山山頂までは、比較的なだらかな登りとなります。
山頂には、藤原鎌足公の墓所と言われる場所が祀れています。
ただし、開放感のある山頂ではありません。
また、本編でも書きましたが、墓所を回り込んだ所に、展望台と書かれた場所もありますが、展望台は期待しない方がいいでしょう。
(後日、眺望が確保されているかもしれませんが)令和3年5月時点では、樹木が生い茂っており、眺望することはできませんでした。
樹木の隙間から、見えた唯一の風景です。空とかろうじて、遠方の山が見えました。二上山か葛城山か・・・?
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合わせて見たい 談山神社のギャラリー
また、新緑につつまれる「談山神社の境内」、かつての談山神社の規模が偲ばれる「東大門・屋形橋」への散策も素晴らしいものがあります。こちらも、画像で紹介していますので、合わせて是非ご覧ください。
談山神社について更にこちらで紹介しています。
こちらには、新緑と紅葉の談山神社を画像たっぷりに紹介しています。
大化の改新のゆかりの地としては、実際に蘇我入鹿を暗殺するクーデターのまさにその場所である飛鳥宮跡をはじめ、飛鳥の地を散策するのもいいかもしれません。
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談山神社へのアクセス
アクセス
所在地:
桜井市多武峰319
最寄駅:
JR 桜井駅/近鉄 桜井駅
基本情報
拝観時間 :
受付時間:8:30~16:30(最終受付)
最終拝観:17時まで
拝観料:
大人(中学生以上) 600円
駐車場:
有(バス以外は、無料)
※ 入山口に近いのは、第5駐車場
このサイトに記載の情報や価格とは、変更されている場合がありますので、その際はご容赦ください。
詳細は、公式ページをご確認ください。
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