古都の風情の中で紅葉の季節を迎える奈良の風景は格別です。社寺を巡りながらいくつもスポットで紅葉を楽しめるのが奈良公園です。10月下旬ごろから順次木々が色づき始めます。
ここでは、奈良公園の紅葉スポットを撮影画像とともにまとめています。
奈良を訪れる際の参考として頂いたり、画像を楽しんでいただければ幸いです。
奈良公園の紅葉 画像ギャラリー
まずは、令和3年撮影の紅葉です。毎年 11月は 彩のシーズンを迎えます。
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撮影:2021年(令和 3年)11月
Photos by Catharsis 無断転載禁止 ©Catharsis 2021-2024
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奈良公園で紅葉が楽しめるポイント
まず、エリアごとに紹介します。場所(地図)やおすすめ歩き方は、その後に記しますので、参考としてください。(画像は、昨年以前に撮影したものも含めています。)
奈良公園は、一か所に大量の紅葉があるという感じではありませんが、広いエリアで様々なスポットを巡りながら、歴史的建造物とのコラボレーションの中で紅葉が楽しめるというのが魅力的です。
もっと紅葉を主眼に満喫したい方には、奈良公園からのハイキングコースもあります。
浮雲園地(うきぐもえんち)

令和3年は、
11月19日時点で、「ナンキンハゼ」は、終わり、
吉城川沿いの紅葉は、色づいている状況でした。
絶・見ごろです!

奈良公園で、まず紅葉するのが「浮雲園地」の「ナンキンハゼ」です。
インパクトある色彩で奈良公園を彩ります。浮雲園地の芝の色や若草山を背景に鹿たちも多く姿を見せている場所なので、奈良の風情が味わえるエリアです。
ただ、この「ナンキンハゼ」は、昭和の初期に植えられたようですが、春日山原始林の生態系を壊してしまう種(鹿がこの木の芽は食べないため、この外来種がどんどん増えてしまっている状況を抑制するため)であり、令和3年より伐採が進められています。
このエリアでも、半分以上伐採されましたが、まだ、見られます。
(今後、現在残されたものを伐採する時期は、未定のようですが、大きな方針としては、ナンキンハゼは伐採していくようです。数年後には、無いかも・・です。)

そして、浮雲園地と春日野園地の間を流れる吉城川沿いの紅葉は見事に色づきます。奈良公園内では、メインともいえるスポットです。
ナンキンハゼより少し遅れて11月上旬頃から色づき出します。
鹿と紅葉は、秋の奈良らしい風景で、気持ちも高揚(こうよう)させてくれます。
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水谷茶屋

令和3年は、
11月19日時点で、色づき出しています。
まだ、色が変わり始めという状況でした。24日前後からが見ごろかもしれません。

春日大社の境内の一画にある水谷神社の所にある水谷茶屋。
11月中旬頃から色づき出します。
ここは、藁ぶき屋根の茶屋の周辺が紅葉につつまれる絶景ポイントです。
落ち葉で紅の絨毯が敷かれるなかに茶屋がたたずむ景観は一見の価値があります。奈良公園に紅葉を楽しみに来た際には、外したくないポイントです。
水谷茶屋前の階段を登り、若草山山麓も合わせて観るといいでしょう。
浮見堂

鷺池に浮かぶ檜皮葺き(ひわだぶき)、八角堂形式(六角形)のお堂が、鷺池に浮かぶ姿が美しい場所です。ここも、それほど多くはありませんが、紅葉があり、浮御堂と一緒に観る景観には情緒を感じます。
春日大社参道の飛火野園地の手前くらいの高畑寄りにあります。
飛火野

春日大社参道の途中の南側に芝が広がるエリアです。
ここも数は、それほど多くありませんが紅葉が見られます。
人が割と少ないので、鹿と紅葉を撮るのにいい場所かも
しれません。
浮見堂からも近くです。
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東大寺エリア

令和3年は、
11月19日時点で、色づいています。見ごろでした。
大仏池の大きな銀杏の木も、落ち葉がちらつき、黄色の絨毯となりつつあります。
鏡 池

紅葉のボリュームは少ないですが、大仏殿前にある鏡池の周囲にある紅葉が大仏殿とともに楽しめるといのがここのポイントです。
大仏池

大仏殿を後ろに回り込んだ所に大仏池があります。(正倉院の近くです。)
ここは、池の周囲に紅葉も少しありますが、見どころは、銀杏です。数本の銀杏に限られますが、池のほとりに大きな木があらい、この落ち葉が黄色の絨毯と化すスポットです。
鹿も現れますので、「黄色の世界と鹿」を撮影に来られる方が多いポイントです。
猫坂(猫段)

だいぶ色づき出していますが、他より遅い感じです。
大仏殿の東側(向かって右側)の回廊沿の道を進むと、途中に鐘楼(その先には二月堂や三月堂、手向山八幡宮があります)に向かう階段があります。
この階段が、転ぶと猫になるという、通称「猫坂(猫段)」と言われる所ですが、ここもボリュームは少ないですが雰囲気があるスポットです。
手向山八幡宮

大仏殿正面、向かって右側(東側)に大きな鳥居が見えますが、この鳥居が、手向山八幡宮の鳥居です。
ここを登った先に手向山八幡宮があります。
菅原道真公が、「紅葉の錦、神のまにまに」(初音ミクではありません)と詠んだ歌の「手向山」です。
境内には、道真公が座ったといわれる石もあります。
それほど多くの紅葉は見られませんが、菅公(道真公)を偲びながら紅葉が楽しめるスポットです。
東大寺の中では、穴場的スポットですが、雰囲気のある境内です。
東大寺エリアから、春日大社エリアに向かうときに、参拝されるのがお勧めです。
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興福寺


興福寺には、それほど多くの紅葉は見られませんが、南側の猿沢池側、北側の県庁側で少し見ることができます。
境内にも、北円堂付近で一部見られますが、ボリュームは少ないです。
ただ、五重塔や中金堂を背景に紅葉という映えスポットではあると思います。
11月上旬頃から見ごろを迎えます。
吉城園
(穴場的スポットです)

令和3年は、
11月13日時点では、色づきが結構でてきている状況です。
もう少しというところですが、昨年より、色づきが悪い木があるように感じます


苔の庭が美しい庭園ですが、一部で紅葉が見られます。
苔の庭にある茶室を彩る紅葉に美しさがあります。
苔の庭のさらに奥に彩に包み込まれるような休憩所がり、しばし、そこに身を置くだけで、贅沢な気持ちになれます。
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紅葉を満喫するハイキングコース
こちらは、奈良公園から、紅葉をガッツリ満喫したい方のためのハイキングコースです。

令和3年は、
11月13日時点では、北コースで、部分的に色づき始めているところがありますが、全体的には、まだ青紅葉の状況です。
南コースは、見ていませんが、ほぼ、同じ状態ではないかと思います。
春日山遊歩道(北コース)

ここは、若草山山頂にも向かうことができる登山道(遊歩道)です。若草山山頂までは小一時間程度で登れます。紅葉につつまれながら、山頂まで行くことができる紅葉三昧スポットです。また、若草山山頂からは、かつての平城京を一望でき、天気が良ければ、藤原京の大和三山も眺めることができます。
帰りは、登ってきた道を引き返すほか、有料の若草山コースで下ることもできます。
ガッツリ、紅葉狩りのハイキングをしたい方は、奈良奥山ドライブウエイを歩き、春日山遊歩道(南コース)に向かうこともできます。
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春日山遊歩道(南コース)

ここは、奈良公園の中心からは、少し離れたところにあります。紅葉の中のハイキングをメインに考えられる方には、おすすめ絶景スポットです。
春日大社本殿から、南(若宮神社方向)に進み、上の禰宜道 を抜けると春日山遊歩道(南コース)の入口近くに出ます。
どのくらいのハイキングをするかによって、コースが選べます。コースのついて詳しくは、こちらをご覧ください。
直接行くには、市内循環バス「破石町(わりいしちょう)」からが便利です。
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外したくない紅葉スポットは
時間と目的に合わせて、ポイントを選択して満喫いただくのがいいと思います。
下の地図に、いい感じだと思うポイントをボヤッとした赤色で示しています。
地 図
奈良公園までのアクセス
最寄駅:
近鉄 奈良駅、JR 奈良駅
浮雲園地まで
・ 徒歩 15分 程度
または、
・バス(奈良交通):市内循環(外回り)
「東大寺大仏殿・春日大社前」下車
徒歩 約1分
浮雲園地まで
・バス(奈良交通):市内循環(外回り)
「東大寺大仏殿・春日大社前」下車
徒歩 約1分
または、
・徒歩 約 30分
駐車場:
近隣に複数あり(有料)
近隣のおすすめ紅葉スポット
奈良公園からは、少し離れますが、JR奈良、近鉄奈良からアクセスできる近隣の激紅葉スポットです。
3,000本の楓が紅葉するスポットです
橿原・宇陀・桜井まで範囲を広げた紅葉スポット6選については、こちらを、ご覧ください。
近隣の宿泊施設
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JR奈良駅。近鉄奈良駅周辺は、奈良公園へのアクセスがしやすいため、是非宿泊で奈良を満喫してください。
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