吉城園(よしきえん)は、名勝依水園と隣接した苔の庭がある閑静な庭園です。
東大寺の比較的近くにありますが、もともとは、興福寺の子院 摩尼珠院(まにしゅいん)の跡地とされています。観光のメインルートとは少し外れる、おすすめ穴場のスポットです(入園無料)。
杉苔が美しい庭園で紅葉の季節も、おすすめです。
吉城園の概要

吉城園は、名勝依水園と隣接した庭園で、もともとは、興福寺の子院 摩尼珠院(まにしゅいん)の跡地とされています。
明治に民間の所有となり大正8年(1919年)に現在の建物と庭園が作られ、昭和の終わりからは、奈良県の所有となり公開されるようになりました。
(公開当初は有料でしたが、令和2年4月からは、無料で入園できるようになっています。)
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写真のように依水園の入り口の隣に位置し、やや分かりにくさがあります。
写真は、依水園と吉城園の入り口ですが、右側が吉城園の入り口となります。
(扉が閉まっていても、開園時間であれば、入園できます。)
園内は、「池の庭」「苔の庭」「茶花の庭」の3つエリアからなっていますが、こじんまりとしています。(敷地面積は約8,900平方メートルで、正方形にすれば、約95m四方くらいですが、見学できるエリアは、そこまで広く感じません。)
また、2023年(令和5年)8月には、園内に建つ「旧正法院家住宅」の西側の敷地に、高級ホテル「紫翠(しすい)」がオープンしています。
ホテル開業後も、吉城園自体は、引き続き入園できます。
浮見堂の横にある奈良県所有の 瑜伽山園地 と同じような形態になっています。
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吉城園の画像ギャラリー
撮影:令和3年6月
Photos by Catharsis 無断転載禁止 ©Catharsis 2021-2024
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画像の解説
池の庭エリア

入口を入ると右手に、少し高くなっており、和風住宅「旧正法院家住宅」があります。
写真は、高台の「あずまや」から見た、旧正法院家住宅です。
この奥が、近い将来高級ホテルとなるようです。
(この旧居の後ろに、非公開のエリアがあり、ホテル建設工事が始まっています。)
苔の庭エリア

ここは、その名の通り、一面にきれいな苔(杉苔)が生える庭園で、藁ぶき屋根の「離れ茶室」が立つ閑静な景観です。
離れ茶室から苔の庭を見た画像も入れていますが、茶室からの風景を見るときには、池の庭から離れの茶室に行く小径が分かりやすいです。
また、この茶室は、有料で借りる(予約要)こともできます。
苔の庭からも茶屋に回り込めます。苔の庭から茶屋の横に行くと小さな池があり、季節にはモリアオガエル(6月中旬に見かけました)を見ることもできます。木に産み付けられる卵を見ることもできます。
写真の二匹のモリアオガエル 見えますか?

苔の庭と隣の依水園側にある小径にも、苔に覆われ、雰囲気があります。依水園側(右の低い塀側)には、奈良公園内を流れてきている吉城川も流れています。
茶花の庭エリア

苔の庭の奥が、茶花の庭です。小さな休憩所があり、新緑や紅葉の季節は、ここに座ってしばし時を過ごしたくなる場所です。
ギャラリーの中で、少し緑の色が黄色寄りのものが何枚かあります。それらは、4月ころに撮影したものを使っています。
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四季折々の風景
四季折々に花も見られます。
紅葉の時期は、見ごたえがあります。
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吉城園へのアクセス
アクセス
所在地:
奈良市登大路町60-1
最寄駅:
近鉄 奈良駅、JR 奈良駅
徒歩:
約15分
県庁東交差点を北に向かい
(進行方向左へ)、一つ目の信号を
右折した突き当り
バス(奈良交通):
市内循環外回り 「県庁東」下車
徒歩 約5分
徒歩:
約30分
基本情報
開園時間:
9:00~17:00
(ただし、入園は16:30まで)
休園日:
2月24日~2月末日までの期間
入園料:
無料
(※令和2年4月より無料となりました。)
駐車場:
無し
※この情報は、変更されてている場合がありますので、最新情報は、公式ページをご確認ください。
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近隣のスポット
吉城園は、位置的には、興福寺と東大寺の間にあります。隣には、庭園の「依水園」、さらに進むと奈良の写真家の「入江大吉旧居」、「東大寺戒壇堂」や東大寺の参道に抜ける道もあります。
元は、興福寺の子院であった場所ですから、奈良公園の一角に位置していますので、奈良公園全般、徒歩で回れます。
吉城園と同じく奈良県で運営の「瑜伽山園地」が浮見堂の横にあります。
こちらも穴場スポットです。
近隣の宿泊施設
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JR奈良駅。近鉄奈良駅周辺は、奈良公園へのアクセスがしやすいため、是非宿泊で奈良を満喫してください。
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