瑜伽山園地は、浮見堂の横にあり、高低差があるきれいな竹林が印象的な庭園です。
旧山口氏南都別邸庭園で県の運営で無料で入園できる穴場スポットです。
浮見堂と合わせて観るのがおすすめです。6月頃には、「アカダマキヌガサタケ」も見られます。
瑜伽山園地の見どころ
竹林の美しい庭園

高低差のある落ちついた雰囲気の庭園と竹林が楽しめる場所です。鎌倉時代のものと言われる石灯籠や鹿が彫られた石灯籠、小さな太鼓橋もきれいな庭を演出しています。
広さは1.3ha(単純時計算で100m四方くらい)で、10分程度で回遊できます。
園内には、建築家 隈研吾氏デザインのレストラン『滴翠(てきすい)』(滴翠は、山口吉郎兵衛の雅号)があり、しばしカフェ利用しながら庭園を楽しむこともできます。
6月頃には、竹林で「アカダマキヌガサダケ」が見られます。
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瑜伽山園地の画像ギャラリー
6月は、アカダマキヌガサダケの時期で、これを見に行きましたので、キノコの画像が多めです。
撮影:令和3年6月
Photos by Catharsis 無断転載禁止 ©Catharsis 2021-2024
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画像の補足

ここが入口となります。手で開けて入ります。
知らないと少し気付きにくく、入っていい所なのかという印象のところですが、入っていいです。

入口を入ると茶室(山口吉郎兵衛氏が建てた茶室「たく庵」を復元したもの)が目に入ります。
茶屋の前にも枯水の庭園がつくられています。
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太鼓橋を渡ったところにきれいな竹林があります。
竹林だけでもきれいなのですが、6月頃には、衣笠茸(正確には、「アカダマキヌガサタケ」)を見ることができます。
ただ、午後になるとしおれてしまうため、見られるのは午前中です。
衣笠茸より、網の目のカーテンが、短い種のようです。

燈籠の鹿の模様も何となく奈良らしい愛着を感じます。

同敷地に高級ホテル「ふふ奈良」が併設されているため、庭園には、夜22時まで入園できます。
写真は、「ふふ奈良」のレストランとしても使われる建築家 隈研吾氏デザインの『滴翠(てきすい)』です。
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瑜伽山園地の概要
瑜伽山園地は、浮見堂の横に位置する庭園で、明治から大正にかけて大阪財界で活躍した山口吉郎兵衛(旧三和銀行(現在は、三菱東京UFJ銀行)の前身「山口銀行」を経営した山口財閥の4代目)の別荘があった場所です。
近代の奈良公園を代表する庭園の一つです。
1927年(昭和2年)に、瑜伽山と鷺池などが一体となる絶景の地として国指定文化財「名称奈良公園」に追加指定を受けています。
県によって文化的価値の高い庭園として2019年(平成31年)に復元整備に着手し、2020年(令和2年)に瑜伽山園地「旧山口氏南都別邸庭園」として一般公開されました。
茶室

茶室は、山口吉郎兵衛氏が建てた茶室を復元したものです。
予約をすれば利用することができます。
小見寺八山などの画家や茶人が庭園や茶室で文化的な交流を図ったという史実も残っています。
太鼓橋の向こうに建っているのが茶室「たく庵」です。
※「たく」の字は、草冠に「澤」ですが、漢字変換できませんでした。
この辺りは、明治期から昭和初期にかけて、志賀直哉をはじめ、日本を代表する文人や画家が住居やアトリエを構えた地であり、特に、昭和の初期には志賀直哉を慕う文人たちが訪れ、文化的な交流を深めた地として偲ばれます。(志賀直哉旧居も近くあり、見学もできます。)
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瑜伽山園地へのアクセス
アクセス
所在地:
奈良市高畑町1184-1
最寄駅:
近鉄 奈良駅、JR 奈良駅
※ぐるっとバスは、土・日・祝日だけ
運行のバスで、100円で乗車できます。
バス(奈良交通):
・市内循環(外回り)
「破石町(わりいしちょう)」下車
徒歩 約5分
・ぐるっとバス(土・日・祝日)
奈良公園ルート(赤)
「高畑町駐車場・浮見堂」下車
徒歩 約5分
徒歩:
約 20分
※ 奈良公園を散策しながら、徒歩で行くのがいいと思います。
バス(奈良交通):
・市内循環(外回り)
「破石町(わりいしちょう)」下車
徒歩 約5分
・ぐるっとバス(土・日・祝日)
奈良公園ルート(赤)
「高畑町駐車場・浮見堂」下車
徒歩 約5分
徒歩:
約 40分
※ 少し距離はありますが、奈良公園を散策しながら、徒歩で行くのもいいと思います。
基本情報
開園時間:
9:00~22:00
(最終入園 21:30)
休園日:
2月24日~2月末
入園料:
無料(茶室使用は、有料:予約制)
駐車場:
無し
※ 県営高畑自動車駐車場利用
1日1回 1,000円
(8:30~17:00)
近隣の宿泊施設
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近隣の見どころ
瑜伽山園地は、奈良公園の一角ですので、奈良公園、奈良町(ならまち)へは徒歩圏内です。
志賀直哉をはじめ、日本を代表する文人や画家が住居やアトリエを構えたエリアです。
「志賀直哉旧居」を経て、春日大社大社に向かう「下の禰宜道(ささやきの小径)」を歩くのもおすすめです。
おすすめ遊歩

志賀直哉が偲ばれるハイカラな旧居です。


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