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亀石 (明日香村)~ 伝説も残る飛鳥地区の謎の石造物 ~|画像たっぷり 奈良

奈良県中部

飛鳥地区に点在する謎の石造物の中で代表的なものの一つで、伏せた亀をあらわす大きな石造物です。場所は、明日香村 川原(地名) の丘陵の散策路横にあります。
この亀石には、言い伝えもありますので、合わせて紹介します。

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亀石について

 画像を「クリック」すると大きく見られます。
 スマホでは、タップで拡大後、「スワイプ操作」で次の写真が見られます。

Photos by Catharsis  無断転載禁止 ©Catharsis 2021-2024

  

概 要

  • 「亀石」は、長さ3.6m、幅2.1m、高さ1.8mの花崗岩の巨石で、石の形状を活かしながら、下端部に亀の顔や前足、周囲には甲羅の縁などの彫刻が見られる石造物です。
  • 明日香村 川原の地に顔を西南方向を向けた形で置かれています。(この向きが、後ほど紹介する言い伝えになっています。)
  • この亀に似た(というか、亀といっていいでしょう)の形から、「亀石」と呼ばれています。
  • どことなく愛らしい表情で人気の石造物です。

この角度から見た亀石の姿は、数多く紹介されているものですので、ここでは、左右方向や後方から見た亀石についても紹介したいと思います。

亀石は、散策路沿いの垣根に囲まれたスペースに存在しているため、左右や後方からは、少し観にくい状態なのです。

     

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この亀石が造られた目的は?・・伝説も

でも・・なんで、このような石造物が造られ、

置かれているのでしょうか?

いつ、何の目的で、造られたかは明らかになっていません。
川原寺の四至(所領の四方の境界)を示す標石ではないか

という説があるようです。
この他、伝説もあるようですので、合わせて紹介します。

   

川原寺の四至(所領の四方の境界)を示す標石では?・・

ここから川原寺ということを現わす標石という説ですが、あくまで推定の範囲です。
川原寺は、飛鳥時代に斉明(皇極)天皇のゆかりの地に築かれたお寺で、現在は、「史跡 川原寺跡」として基壇が残され、金堂跡には、弘福寺が建てられています。
亀石から、東に約500m強の所にあります。

なぜか亀の形状にしたのか(川原寺と亀の関係)?とか、

これ以外の標石の痕跡が見つかる?

などなど、関連性が見つかると解明が進むかもしれませんね。


亀石にまつわる伝説によると・・

昔話風に語ると・・・

昔、大和が湖であったころ、湖の対岸の当麻と、亀石が置かれるここ川原の間に喧嘩が起こったそうな。
そして、長い喧嘩の末、湖の水を当麻に取られてしまい、その湖は干上がってしまったそうな。
すると、湖に住んでいたたくさんの亀は死んでしまったそうな。
何年か後に、亀を哀れに思った村人達が、亀の形を石に刻んで供養したそうな。
この亀石は、今、南西を向いていおるが、・・・もし西に向きを変え、亀が当麻をにらみつけたときには、大和盆地は泥沼になってしまうそうな。

といった感じです。

伝説ですが、こんな話が伝え残されるということは、

何らかの実際の出来ごとがあったのかもしれませんね。


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あまり紹介されていない左右や後方から見た亀石

そもそも、横や後ろから見れば、ダダの巨石にしか見えないのでは?

・・・とお感じになる方もいらっしゃるかもしれません・・・が、あえて紹介したいと思います。

といっても、先ほど申し上げました通り、亀石の存在する場所は、後方に民家があり、左右と後方が植木の垣根で囲まれる状態(2022年時点)のため、全体が見えにくい状態です。

     

そこで、どの方向からでも見やすいレプリカで、

左右と後方からの姿を紹介していきたいと思います。

レプリカといっても、実物大でかなりリアルに造られているものが存在します。

ちなみにこのレプリカは、飛鳥資料館の庭(無料見学可)に置かれています。飛鳥資料館は、亀石のほかにも、飛鳥地区の石造物(レプリカ)が集結しているおすすめスポットです。
(飛鳥資料館については、後日、改めて紹介したいと思います。)

     

まず前面から

まず、おなじみの前から見た姿を実物とレプリカを並べて見ていただきたいと思います。
実物では、埋まっている部分もレプリカでは見ることができます。

実物とは、微妙に感じが違うところもあるかもしれませんが、かなりリアルに再現されており、いろいろな角度から確認することができます。


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右側面(後方)

上部には、亀の甲羅ような模様と、甲羅の縁ような形状が確認できます。
下部には、石の整形のための仕事(整形痕)と推定されている刻み(縦線)のようなものが見られます。(飛鳥地区の謎の石造物の一つである巨石の 益田岩船 では、格子状の刻みがはっきりと確認できますが、亀石にもその痕跡が見られます。)

     

まとめて、後面・左側面(後方)・右側面(前方)

それぞれに、甲羅の形状と、甲羅の縁が見られます。
(3枚目の写真の縦筋も石の整形痕かもしれませんね。)


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亀石へのアクセス(どこにあるの?)

アクセス

所在地:
 奈良県高市郡明日香村川原

最寄駅:
 近鉄 橿原神宮前駅

近鉄 橿原神宮前駅 から

バス(明日香周遊バス):
  野口経由岡寺前行
  「野口」下車 徒歩 約 5 分


レンタサイクルなら

・近鉄 飛鳥駅 下車
 付近のにレンタサイクル店より、自転車で
  約 15分(約2km)。
・自動車では、亀石付近のレンタサイクル店より
 約 5分(約500m)。

基本情報

拝観時間:
    自由

拝観料:
    なし

駐車場:
    なし

   駐車場のあるレンタサイクル店が
   ありますので、飛鳥周遊には、
   レンタサイクルを利用するのが
   お勧めです。

     

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近隣の見どころ

謎の石造物巡りについては、順次記事を追加いていきたいと思います。

  • 西方向には、亀石が川原寺の四至(所領の四方の境界)を示す標石であったという説の「川原寺跡」や謎の石造物(二面石)がある「橘寺」。
  • そして、「飛鳥宮跡」や「酒船石遺跡」、「石舞台」などが連なります。
  • また、北方向には、甘樫丘、西方向には、「鬼の雪隠(石室の一部)」、「天武・持統天皇陵」、そして、4体の猿石が置かれる「吉備姫王墓」などがあります。
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