奈良の名産といわれるもの一つに、「柿の葉寿司」があります。この歴史については、別記事 で紹介していますが、ここでは、その味わいについて、紹介していきます。
奈良の名産といわれるだけに「柿の葉寿司」を販売・提供するお店は、数多くありますが、ここでは、奈良公園周辺で複数の店舗を構える三社「平宗」「ゐざさ」「たなか」の「柿の葉寿司」の食べ比べによるレポートをしてみました。
比較した「柿の葉寿司」

三社の鯖で味比べをするには3巻パックがお勧めです。
比較して食べたいときに、ちょうど良いパックです。
参考までに価格は、鯖(さば)で1巻 140円~160円程度です。
今回の食べ比べでは、柿の葉寿司発祥の「鯖」で比較をしたいと思い、それぞれ、鯖を2巻ずつと、もう1巻は、別のネタを選択しました。
「平宗」と「たなか」は、3巻セットで販売されているもの、「ゐざさ」は、1巻ずつ選択できるので、鯖2巻と、その時に食べたいと感じた鯛を選択し、パックにしてもらいました。
参考までに「ゐざさ」は、「平宗」「たなか」の2社よりも、少し安い価格設定がされています。(令和7年7月時点)
三社の柿の葉寿司を並べてみると
まず、柿の葉に包まれた状態で、三社を並べてみます。
(並べる順番が先ほどと異なってしまいましたが、ご容赦。)

比べてみると、「平宗」が、やや小ぶりな感じです。
「ゐざさ」「たなか」は、ほぼ同じくらいのサイズですが、縦横サイズが微妙に異なる様で、「太めの”ゐざさ”」、「細めの”たなか”」といったところでしょうか。
味の違い
まず、「柿の葉寿司」は、作ってから時間をおいて食べると おいしい という性格がある料理(詳しくは 別記事 で紹介)ですが、このレポートでは、購入して間を置かずに比較してみました。
また、鯖が苦手な人もいるかもしれませんが、「柿の葉寿司」の鯖は、通常の寿司の鯖より、臭みが少なく食べやすいと感じます。
「柿の葉寿司」の素材は、「すし飯」と「鯖」「柿の葉」と、とても構成がシンプルだけに、素材の旨味を味わう料理とも言えます。
従って、素材そのものや、素材への手の掛け方により、いかに旨味を引き出すかという切磋琢磨がされているものと思います。
今回の比較の中では、3社とも、おいしくいただけましたが、微妙な差を感じたところをレポートしてみました。
また、気持ちの問題かもしれませんが、全般的にもう少し熟成していてもよかったかも?という印象はありました。
では、それぞれの味わいと、各社の特徴について紹介して行きます。
平 宗


平宗では、「柿の葉ずし」と表記されます。
適度な鯖の塩味、すし飯の酸味も適度に感じられ、何もつけずにおいしく食べることができる「柿の葉ずし」です。(そのまま、食べるのがお勧めだと思います。)
適度な味付けで、素材の旨味が包み込まれている感じで、それを味を味わって欲しいという意図が感じられるようでもあります。
元々は、祭りのときに食べられたともいわれる「柿の葉ずし」。
食べるときに「一つひとつ取りやすく、とりわけが不要」「取り皿も不要」「柿の葉を剥いてすぐに食べられる」「柿の葉を持って寿司に直接触れずにも食べられる」といった「柿の葉ずし」へのこだわりもあるのかもしれません。
平宗は、柿の葉ずしの「総本家」の名を冠する老舗店ですが、先人たちの熱い想いと長い歴史を大切にして、食材は、天然・自然のものを、妥協せず吟味してご提供することを理念としているようです。
ちなみに、シャリには、奈良県産のヒノヒカリが使用されているようです。
ゐざさ(中谷本舗)


ゐざさ(中谷本舗)では、「柿の葉寿司」と表記されます。「ゐざさ」と「中谷本舗」が併用されており、混乱するかもしれませんが、商標と会社名の両方でブランディングしているのだと思います。
余計なお世話ですが、どちらかに絞った方がいいようにも感じます。
鯖の塩味、シャリの酸味のバランスがよく、シャリには少し甘みを感じます。
こちらも、まずは、そのまま何もつけずに食べ、風味と旨味を味わうのがおすすめです。
ただ、少しだけ、醤油をつけるものいいかもしれません。
醤油味が少しだけ加わることで、味に変化が加わり、全体の味のバランスが良くなうようにも感じました。
シャリの味わいが特徴的で、他の2社より、旨味が感じられた気がします。
「ゐざさ」では、シャリに出汁を加えているようで、それを感じているのだと思います。
「そのまま食べる」、「少量の醤油をつけて食べる」という二通りで食べるのがいいと感じました。
「ゐざさ」は、米屋が発祥で、そのシャリは、「米への目利きと独自の炊飯、秘伝の出汁と合わせ酢によって生み出されるこだわりのシャリ」ということであり、これには、納得感を感じるものです。
米屋として培った目利きを生かし、甘み・ツヤ・粘りなどにこだわった、厳選された国産米を独自にブレンドして使用されていることと、炊飯の過程で秘伝の出汁を加え、秘伝の合わせ酢で調味したシャリは、他では真似の出来ない味の深みを生み出すという、謳い文句の通りの味わいポイントなのかもしおれません。
たなか


三社の中では、鯖の塩味が、一番強かったように感じます。
一方、シャリの酸味は弱め(薄味)で、鯖とシャリでバランスが取れているという印象です。
何もつけない素材の味わいだけでもおいしくいただけますが、少しだけ、醤油をつけて食べるとよいと感じました。
鯖の量に比べ、シャリが少し多いといた方がいいのかもしれませんが、これはあくまで、個人的な感想で、比較上、あえて言えばという感じです。
ただ、「たなか」の「柿の葉すし」も十分においしいものだと感じます。
シャリについては、酢を打ち、重石をきかせても粒がしっかりと残り、程よい歯ごたえが感じられるお米として「日本晴(にほんばれ)」(すし飯に適しているとされる)が使われているようです。
「たなか」は、昭和54年に昭和天皇、皇后両陛下が奈良県下に御幸洛の折、中宮寺門跡より献上された「柿の葉すし」ということから、“献上 柿の葉すし”と訴求され、心がこもった逸品を目指すというのが企業理念でもあるようです。
まとめ
- 今回比較した三社は、どれも、おいしくただけます。
- 違うものという前提で比較して食べると、その差が分かるのではないかと思います。(そのレベルの差はあります。)
- どこか一つの製造元を推奨するのは難しいレベルの差ですが、あえて、述べると
・伝統的な味わいを重視するのであれば、「平宗」
・旨味を重視するのであれば、「ゐざさ(中谷本舗)」
・昭和天皇にも献上された柿の葉すしをということであれば「たなか」
ということかもしれません。 - 今回は、購入して間もなく食べた際の比較です。消費期限ぎりぎりまで熟成させると、もう少し旨味が出たかもしれません。(これについては、また、改めてレポートしてみたいと思います。)
柿の葉寿司の発祥についてはこちらで紹介していますので併せてご覧ください。
以上、「柿の葉寿司」の食べ比べレポートでした。
持ち歩きやすく、食べやすい「柿の葉寿司」は、奈良散策のお弁当としてもおすすめです。
食べるときに「一つひとつ取りやすく、とりわけが不要」「取り皿も不要」「柿の葉を剥いてすぐに食べられる」「柿の葉を持って寿司に直接触れずにも食べられる」といった特徴もあります。
3個パック、あるいは、1個単位でも購入できるので、食べ比べもしやすいので、皆様も食べ比べをしてみてはいかがでしょうか。
食堂を併設している店舗もありますので、お店で食べる「柿の葉寿司」もいいかもしれません。三輪素麺 とのセットメニューもおすすめです。
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