長谷寺の広い境内には四季折々の花が咲き「花の御寺(みてら)」とも言われています。冬の長谷寺には、12月中旬から2月上旬頃まで、藁で作られた傘(いわゆる わらぼっち)の中に冬牡丹(ふゆぼたん)が花開く姿が見られます。境内に咲く冬牡丹の様子を写真でたっぷりと紹介します。
大和国 長谷寺の冬牡丹の時期
開花時期は、その年によって前後はありますが、おおよそ、12月中旬頃から2月上旬頃です。はじめの頃と終わりの頃は、少なめの可能性もありますので、1月中のどこかで拝観すれば、ほぼ、盛りの時期を見ることができると思います。
期 間:12月中旬から2月上旬(おすすめは、1月)
という感じです。
※ 開花時期は、年によって前後することがります。
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大和国 長谷寺 の 冬牡丹 ギャラリー
寒い季節の中ですが、わらぼっちの傘の中に咲く冬牡丹が咲く長谷寺の情景を紹介しています。
撮影:令和3年1月下旬
Photos by Catharsis 無断転載禁止 ©Catharsis 2021-2024
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長谷寺の冬牡丹の見どころ
初夏の牡丹と同様、仁王門から入ってすぐの下登廊の両側に冬牡丹が並びますす。登廊や石垣とのこもの傘(「わらぼっち」)の中に花を咲かせる姿は、情緒を感じます。
冬牡丹にかぶせている藁の笠には、「わらぼっち」という呼び名があるんですね!
- イネ科のマコモを粗く編んでつくった「むしろ」は「薦(こも)」と呼ばれ、これに似ていますが、こちらは、藁のようで、「わらぼっち」とか「藁囲い」という呼び方をされているようです。
- 「わらぼっち」という呼び方をされるものは、他にもあるようですが、これも「わらぼっち」という呼び方をされるものの一つでした。
本坊の前にも見ることができます。
ここから本堂が望め、「わらぼっち」に囲われる「冬牡丹」とのコラボレーションが風情豊かです。
昼の12時には、法螺貝の音が鳴り響きますので、是非聴いてみてください。(毎日の恒例行事です。)
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「冬牡丹」と「寒牡丹」は、同じものなの?
冬場に咲く牡丹は、「冬牡丹」と言われたり、
「寒牡丹」と言われたりするのを見かけることがありますが、
「冬牡丹」と「寒牡丹」は、同じものなのでしょうか?
実は、別の種類のものです。
「冬牡丹」と「寒牡丹」違い
冬牡丹 | 春に咲く牡丹を温度管理などにより冬に咲かせたもので、 青々とした茎と葉を携えています。 元来春に咲く牡丹のため、そのままですと翌年の冬には咲かない ため、毎年植え替えが行われます。 |
寒牡丹 | もともと冬に咲く牡丹で、茎や枝が黒っぽく、葉がほとんどない のが特徴です。 自然の状態で毎年咲く品種ですが、気温に左右されやすく、かなり デリケートなため、年によって花をつけないこともあるようです。 |
長谷寺では、青々とした葉がある「冬牡丹」がほとんどですが、本坊前で時期により、一部「寒牡丹」も見ることもできるようです。
(私も、見ることができていませんが、令和4年は、1月下旬頃につぼみをつけたようです。)
「寒牡丹」も一緒に観られるといいですね!
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大和国 長谷寺へのアクセス
冬牡丹の開花時期
12月中旬~2月上旬頃
※ 開花時期は、年によって前後します。
アクセス
所在地:
奈良県桜井市初瀬731-1
最寄駅:
近鉄大阪線 長谷寺駅
近鉄大阪線 桜井駅
JR万葉まほろば線
詳細情報
入山時間:
8:30〜17:00(4月〜9月)
9:00〜17:00(10月〜11月、3月)
9:00〜16:30(12月〜2月)
入山料金:
大人 500円
※ 変更になっている場合もありますので、詳細は、長谷寺ホームページをご確認ください。
(長谷寺の公式サイトはこちら↓↓)
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長谷寺について
長谷寺は、真言宗豊山派(しんごんしゅうぶざんは)の総本山であり、 また西国三十三観音霊場第八番札所です。
686年 道明上人が、天武天皇の「銅板法華説相図(千仏多宝仏塔)」を西の岡(元長谷寺)に安置したことにはじまり、727年に、聖武天皇の命により、東の岡にご本尊の十一面観世音菩薩が造られました。
この他の季節の大和国長谷寺については、こちら
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近隣の見どころ
長谷寺と合わせて拝観したいスポットを紹介します。(順次拡充していきます。)
長谷寺だけでも、見ごたえはありますが、奈良県中部では「室生寺」「談山神社」「明日香周辺の散策」などとセットで楽しむのがお勧めです。
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